共同生活五日目 ページ36
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「…たいすけ!たーいすけ!」
今日は久しぶりに丸一日の休日
やりたい事はあるも、いつもより少しは朝寝坊も出来るだろう
昨晩眠る際そんな風に考えていた……のだけれど
閉じてる瞼の向こう側に薄らカーテン越しの陽の光を感じ始める頃、目覚ましもセットしてない中、
隣からの元気な声とゆさゆさ体を揺する僅かな振動に眠りの底から意識が徐々に引き上げられる
「たいすけ!」
「……ん…、ひろ…?」
「おはよ!」
ゆっくり目を開ければ、ニコニコと嬉しそうな笑顔が見えた
「たいすけ、きょうおやすみいってた!あそぼ!」
いつもよりたっぷり睡眠が取れたからか
いつも以上に早起きで
いつも以上に元気いっぱいな小さい彼
…に、内心もう少し寝ていたかったのが本音だけれど可愛さも満載に起こされてしまえば二度寝を決め込む事も出来ない
「…おはよう、ひろ。 もう起きる?」
「おきる!」
即答すると踏み台代わりの椅子を器用に使ってベッドから降り、
一人で出入り必要な時の為にと少し開けていたドアからトタトタ足音立てつつ飛び出していった
「…元気だなぁ(笑)」
以前知り合いに聞いた事がある
小さな子は普段なかなか起きないのに、
ゆっくりしたい休みの日等に限って不思議と自ら早く起床してくるものだと
大人側の希望通りに都合良くは事が運ばないのが子供という存在なのかもしれない
すっかり目も覚めた
休日に早く起きればその分やれる事も増えるのだと前向きに考えベッドから立ち上がる
「たいすけー!」
「ごめん、今行く!」
響いてきた催促のお呼び出しに答えながら足早にリビングへと向かった
「みっくん、おそうじしたい」
二人で向かい合って用意した朝食を食べている時、唐突に告げられた言葉
「…掃除?部屋の中を?」
「うん、おそうじ」
寝起き開口一番は「遊ぼう」だったのでてっきり食事を済ませたら早速何か玩具を持ち出してくるのかと思いきや、
もぐもぐと忙しく口を動かす合間に発せられたのは予想もしない「掃除したい」という希望だった
「おふろとか、といれとか、きっちんとか、きれいにしたい」
「それは良いけど…、でもそんなにいっぱいやるとあまり遊べなくなっちゃうよ?」
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kurumi(プロフ) - なななさん» 楽しんで頂けて何よりです♡お気遣いまでありがとうございます。連載は出来る限り間を開けず更新したいのと、皆さんに読んで貰えているのが嬉しいので大丈夫です(笑)!二人の共同生活是非引き続き見届けて下さい( *´꒳`*) (2022年3月16日 21時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!毎日更新してくださってありがとうございます!大変じゃ無いですか?ご無理ならさないでくださいね(^^)可愛いみっくんに毎日癒されてます♪これからも楽しみです! (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» ありがとうございます(✻´ν`✻)読み返したくなるお話を目標に書いているのでそう言って頂けて嬉しいです♡チビミツは私も書きながら自ら癒されてました(笑)まだ続く二人の共同生活、是非引き続き楽しんでください!( *´꒳`*) (2022年3月6日 3時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんのお話どれも素敵で何度も読ませていただいてます。新作のチビミツがかわいくて癒されてます!次の更新も楽しみにお待ちしております! (2022年3月5日 23時) (レス) id: c1fc4e5bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年2月14日 1時