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「ガヤさんが幸せそう、ていうのは昼間も話したけどね。それだけじゃなくて、…少し前。かなりお疲れだった時期あったでしょ?」
「……っ、」
きっと彼が言ってるのは今のこの騒動が起きる前、
有難い事にも仕事が詰め込まれている状況に喜び以上に体と心が確かに追いつかなくなってしまった…
そんな時期があった時のことだろうか
誰にも触れられなかった所を指摘されて少し、驚いた
…やはり、宮田はなかなかに鋭い
「落ち着いてからも体調とかどうなのかなぁ、なんて一方的に心配してて。 でも、急だけど小さいキタミツと過ごす様になって此処数日、本当に良い顔してるの見て「あ、もう大丈夫かな」て。キタミツの存在が"癒し"になってるのかな、て思って」
あの頃どうした
何かあったのか
聞こうと思えば幾らでも此処で聞けるであろう内容には深く触れず、
あくまで今自分が話す事に必要だったから話題に出した
そう感じられる話し方は彼の優しさが滲み出てる様だった
「こうなってしまった原因も何も分からないし、こんなの不謹慎かもしれないけど…。俺は、意味があったのかなとも思うんだ。一番負担掛けてるガヤさんに対して偉そうに言えた立場でもないんだけど」
僅かに眉尻を下げる宮田に「そんな事ない」と即否定の言葉を返す
「みやの言う通り、ひろの存在が癒しになってるのは本当だと思う。 …最初は戸惑いしかなかったけど、今は普通にこの生活楽しんでる自分も居るんだよね」
それは嘘ではない
何より一番やらなければいけないのは彼を元に戻す事
もちろん忘れた訳では無いが
でも、そんな中でも今の生活に幸せを見出してるのは事実だった
「…それなら、やっぱガヤさんにお願いして良かった」
再度優しく笑う彼に自分も微笑み返した
宮田は俺に負担を掛けてると言ったが、
正直そこは自分自身そんなに負担だとも感じていない
大変な事はある
でも重荷でも無い
そんなところだろうか
誰かと一緒に生活するというのは少なからず何かしらの不便は生まれてしまうもの
それが小さな子供なら尚更
一番懐いてるから
そんな理由で決定した流れはあるが、
決まった時点である意味覚悟の様なものはしっかり持てている
だから何も問題は無い
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kurumi(プロフ) - なななさん» 楽しんで頂けて何よりです♡お気遣いまでありがとうございます。連載は出来る限り間を開けず更新したいのと、皆さんに読んで貰えているのが嬉しいので大丈夫です(笑)!二人の共同生活是非引き続き見届けて下さい( *´꒳`*) (2022年3月16日 21時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!毎日更新してくださってありがとうございます!大変じゃ無いですか?ご無理ならさないでくださいね(^^)可愛いみっくんに毎日癒されてます♪これからも楽しみです! (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» ありがとうございます(✻´ν`✻)読み返したくなるお話を目標に書いているのでそう言って頂けて嬉しいです♡チビミツは私も書きながら自ら癒されてました(笑)まだ続く二人の共同生活、是非引き続き楽しんでください!( *´꒳`*) (2022年3月6日 3時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんのお話どれも素敵で何度も読ませていただいてます。新作のチビミツがかわいくて癒されてます!次の更新も楽しみにお待ちしております! (2022年3月5日 23時) (レス) id: c1fc4e5bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年2月14日 1時