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「幸せな親子の日常の一コマ、てとこかなぁ」なんて楽しげな声と共に見せられた写真は確かに良く撮れてると思う
我ながら良い顔もしてる…とも思うが(ひろも可愛い)、冷静になるとそれはそれはとても恥ずかしい物でしかない
「…みや、消して」
「えー?折角の撮れ高なのに。 俺待ち受けにしようかなぁ」
「キタミツもどう?」なんて見せれば当然彼は条件反射の様に「いい!」と言うに決まってる
…完全にこれ、俺がもう何も以上言えない構図になってるよな
宮田はメンバー1優しい性格ではあるが、時に有無を言わさぬ程我を押して自らの意見を貫き通そうとするところがある
そういうの、今此処で出す必要無いだろ…
そんな事を思っても口には出せる空気でもなく、
本気で待ち受けにはしなくともメンバー間で共有されたり、
暫く弄られるネタにはなりそうだなと、そっとため息を吐いた
食事、デザートまでを済ませたら今日はいつもより早く眠気が来たらしいひろがコクコクし出したので、
着替えだけ済ませベッドに連れていったらそのまま即すぅすぅと寝息を立て始めた
寝顔を見届け、そっと寝室のドアを閉める
「キタミツ寝た?」
「うん、気持ち良さそうに寝てる」
リビングに戻り待っていてくれた宮田の言葉に答えながらコーヒーを準備する
カップ二つに淹れたてを注ぎ、運んで目の前に置いた
「ありがとう」の声を聞きながら向かい側に腰を下ろす
「…朝ね。ガヤさんが出掛けた直後はちょっとグズっちゃってたんだけど。すぐ機嫌も直してくれたし。その後はずっと楽しそうにしてたよ」
こちらが何から聞こうかと考える間もなく、宮田から話を始めてくれた
「俺達の事は一応最初から認識あったみたいだし、その辺で慣れてくれやすかったのかな。正直小さい子の接し方って分からない事だらけだけどさ、キタミツだったから自然と俺も楽しめたのかなぁ」
ニコニコと話す様子は本当にひろとの約半日程を楽しんでいたのだと、伝わってくるものだった
メンバーは誰もが小さい子供のお世話なんて知らない大人ばかり
ドタバタになってしまうのだろうと思っていたが、案外今のところ誰とも上手くいってる様で改めて安心する
「…後ね、これは俺が勝手に思った事なんだけど」
そう言いながら真っ直ぐ見据えられた宮田の目は今日見た中で一番優しい色をしている気がした
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kurumi(プロフ) - なななさん» 楽しんで頂けて何よりです♡お気遣いまでありがとうございます。連載は出来る限り間を開けず更新したいのと、皆さんに読んで貰えているのが嬉しいので大丈夫です(笑)!二人の共同生活是非引き続き見届けて下さい( *´꒳`*) (2022年3月16日 21時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!毎日更新してくださってありがとうございます!大変じゃ無いですか?ご無理ならさないでくださいね(^^)可愛いみっくんに毎日癒されてます♪これからも楽しみです! (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» ありがとうございます(✻´ν`✻)読み返したくなるお話を目標に書いているのでそう言って頂けて嬉しいです♡チビミツは私も書きながら自ら癒されてました(笑)まだ続く二人の共同生活、是非引き続き楽しんでください!( *´꒳`*) (2022年3月6日 3時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんのお話どれも素敵で何度も読ませていただいてます。新作のチビミツがかわいくて癒されてます!次の更新も楽しみにお待ちしております! (2022年3月5日 23時) (レス) id: c1fc4e5bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年2月14日 1時