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「俺達も突然の事でびっくりしてさ。小さいキタミツ相手に、「君は誰」だの「どっから入ったの」だのあれこれ矢継ぎ早に質問責めしちゃったんだよね。マネージャーさんも連れてきた筈のキタミツが居なくてテンパるし。…それで泣かせちゃったんだ」
さっきはごめんね。と優しく声を掛けながら宮田の手は再度北山(仮)の頭を撫でた
宮田を見ていた目は顔と共にゆっくり、ぐるりと他のメンバーを見回し、最後にこちらを見上げたかと思うと再び脚にぎゅうぎゅうと抱き着いた
「太輔、余っ程気に入られたみたいだな」
「だって横尾さん。チビ宏光が求めてたのはガヤちゃんなんだから」
「え?」
「泣いちゃった時も、「たいすけは?」「たいすけどこ?」て、ずーっとそればっかり」
「俺達の事は一応認識してても、あれだけ一気に大人達に詰め寄られたらそりゃ怖いよね。だから此処に居ない=責めない=庇ってくれる。そう思ったんじゃない?」
メンバー達の言葉を聞きながら今一度脚に抱きついてる小さい塊へ目線を落とす
摩訶不思議な事が起きている
そして本当にこの子が北山であろうが無かろうが、彼は今小さな小さな子供だ
大人の様に当たり前に理解させる事も難しいだろう
もし千賀の憶測が当たっているとするなら…
敵、とまでは言わなくても責めてきたちょっと怖い大人達の他に、自分の事を唯一の味方とでも思ってくれているのかもしれない
ゆっくりとしゃがみ込み、抱きついてた両腕をはがす
「もう泣くなって。男だろ?」
頬に触れいつの間にか零れていた涙をそっと指で拭い頭にぽんと手を置く
何も言わずじっとこちらを見ている目が微かに揺れるとほぼ同時、短くて可愛らしい腕が首に回された為そのまま小さな身体を抱き上げた
「…うわ、ガヤのキングっぷりは男児にも発揮されるんだ…」
「何だよそれ(笑)」
「まぁ、とりあえず。ガヤが来てくれた事でグズってたミツも落ち着いたからいいんじゃない?」
玉森はそう言いながら子供の相手は疲れるーとソファへ体を沈め、その隣にお疲れ様と宮田も一緒に腰を下ろしていた
肩口に埋めている北山(仮)の顔からはズズっと鼻をすする音が聞こえる
…ぁ。 …衣装に着替える前で良かったなこれ…
「問題はこれからどうするか、だよね」
「それは今マネージャーが事務所とも話しに行ってるんでしょ?俺達はその指示待つしかないよ」
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kurumi(プロフ) - なななさん» 楽しんで頂けて何よりです♡お気遣いまでありがとうございます。連載は出来る限り間を開けず更新したいのと、皆さんに読んで貰えているのが嬉しいので大丈夫です(笑)!二人の共同生活是非引き続き見届けて下さい( *´꒳`*) (2022年3月16日 21時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!毎日更新してくださってありがとうございます!大変じゃ無いですか?ご無理ならさないでくださいね(^^)可愛いみっくんに毎日癒されてます♪これからも楽しみです! (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» ありがとうございます(✻´ν`✻)読み返したくなるお話を目標に書いているのでそう言って頂けて嬉しいです♡チビミツは私も書きながら自ら癒されてました(笑)まだ続く二人の共同生活、是非引き続き楽しんでください!( *´꒳`*) (2022年3月6日 3時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんのお話どれも素敵で何度も読ませていただいてます。新作のチビミツがかわいくて癒されてます!次の更新も楽しみにお待ちしております! (2022年3月5日 23時) (レス) id: c1fc4e5bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年2月14日 1時