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『…それにガヤさん自身、凄い楽しそう。小さい子供といきなり生活する事になってもちろん大変だろうけど。 でも横尾さんやニカから聞いた話とか、俺が見てて感じたのは二人共"幸せそうだな"、て』
「……っ」
『あ、もしかして図星?』
「…みやって、たまに嫌な所突いてくるよね」
『えー? もぉ、素直じゃないなぁ(笑)』
宮田と顔を合わせたのは三日ぶり
しかも今朝家に来てからまだ数時間だ
幾ら意外に鋭い部分があるとはいえ、そんなに自分は分かり易かっただろうか?
先程まさに考えていた事をど真ん中で言い当てられてしまい、正直恥ずかしさで素直に認める事が出来ない
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、画面越しの宮田は未だ楽しそうにクスクス笑っている
『……みやっち、』
『あ、キタミツ。どうしたの?』
『……たいすけ、まだいる?』
『大丈夫だよ。おいで』
思いの外時間が掛かってしまった事でもしかしたら俺がもう居ないのではと心配したのだろう
ほぼ映らない所から宮田に声を掛け、おずおずと何かを手にしたひろが画面内に戻ってきた
「ん?ひろ、どうした?」
いざ戻ったはいいものの、今度は隣の宮田と自分の手元を見比べてはなかなか話そうとしない
見兼ねて宮田が「大丈夫だよ」と声を掛けると、ゆっくり持っていた物をカメラに向けて持ち上げた
見えたのは白い画用紙目いっぱいに描かれた絵
…あれ、これってもしかして…、
『……たいすけ、かいた…』
「……っ!!」
『実は手土産に画用紙と子供用の色鉛筆のセット持って来ててさ。何か描いて、てリクエストしたら出来上がったのがガヤさんでした〜』
楽しそうな声で響く宮田の解説
画面越しに見える絵はお世辞にも上手いとは言えない出来ではあるも(俺が言うのもなんだけど)、ひろが絵を描いてくれた
しかもそれが自分の似顔絵ときたら、これはもう、なんと言うか……
思わず顔を両手で覆い俯く
目頭が熱い
鼻の奥がツンとする
『……たいすけ?』
不安そうなひろの声が聞こえたが今は答えてる余裕も無い
『大丈夫、ガヤさん喜んでくれてるよ』
『だいじょぶ…?』
「……みや、俺今嬉し過ぎて泣きそう……、」
『ふふ。良かった。 キタミツ頑張ったもんね』
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kurumi(プロフ) - なななさん» 楽しんで頂けて何よりです♡お気遣いまでありがとうございます。連載は出来る限り間を開けず更新したいのと、皆さんに読んで貰えているのが嬉しいので大丈夫です(笑)!二人の共同生活是非引き続き見届けて下さい( *´꒳`*) (2022年3月16日 21時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!毎日更新してくださってありがとうございます!大変じゃ無いですか?ご無理ならさないでくださいね(^^)可愛いみっくんに毎日癒されてます♪これからも楽しみです! (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» ありがとうございます(✻´ν`✻)読み返したくなるお話を目標に書いているのでそう言って頂けて嬉しいです♡チビミツは私も書きながら自ら癒されてました(笑)まだ続く二人の共同生活、是非引き続き楽しんでください!( *´꒳`*) (2022年3月6日 3時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんのお話どれも素敵で何度も読ませていただいてます。新作のチビミツがかわいくて癒されてます!次の更新も楽しみにお待ちしております! (2022年3月5日 23時) (レス) id: c1fc4e5bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年2月14日 1時