キミとのキセキ

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「ひろ、みやの言う事ちゃんと聞いてる？」

『みっくん、いいこだよ！おひるもぜんぶたべた！』

「ん、偉い。 みやは？何も問題無いかな？」

『全然！ニカにも聞いてたけど、キタミツ本当に良い子だよ。我儘も言わないし』

「それなら良かった。 俺もロケは予定の時間に終わりそうだから帰りに何か買ってくよ。 ひろー、夜は何食べたい？」




宮田が何とか上手いことスマホを置いてくれていても、

ちょこちょこ動くひろは画面から消えたり入ったり忙しい




『おにく！』

「肉？ どんなのがいいかな。焼肉とかステーキとか、」

『ちーずのはんばーぐ』

「チーズ？」

『さっきテレビでやってたんだ。チーズが入ってるハンバーグ(笑)』




キタミツ凄い興味津々だったよ

と聞いては他の物を選ぶ理由も無い

本日の夕飯はひろご所望のチーズ入りハンバーグで決定




「分かった(笑)美味しそうなの見つけてくよ。 みやもご飯食べてくでしょ？同じ物で平気？」

『え、良いの？』

「もちろん。お世話になってるんだから。他に食べたい物あったら教えて」

『俺もハンバーグが良いな。ありがとう、ガヤさん』

『たいすけ！あまいのも！』

「デザートね、了解(笑)苺が良い？」

『うん！おっきいいちご！』

『楽しみだね、キタミツ』




宮田の言葉に元気に頷き更にニコニコとしたかと思えば突如

「あ！たいすけ、まってて！」と忙しなく何処かに去っていった




『ガヤさん時間まだ大丈夫？』

「俺は平気だけど、ひろどうしたの？」

『ふふ、ちょっとね』




宮田も何だか楽しそうだ

「見たらガヤさん泣いちゃうかもな〜」なんて言われたら余計気になってしまう




『…今日さ、まだ半日も経ってないけど』




ひろの戻りを待つ中、少し真面目なトーンでふと宮田が話し始めた




『小さいキタミツと一緒に過ごしてみて、本当にガヤさんの事好きなんだなぁて思ったよ。何してても大体二言目には「たいすけにもおしえる」「たいすけにもみせたい」て。 …愛されてるね』

「…何で俺かは分からないけど今は小さい子供だし、大人に甘えるのは普通じゃない？」

『そうかもしれないけどさ。俺はそれだけじゃないとも思うんだよねぇ。 ま、そう感じる事に何の根拠も無いんだけど』




「直感かな」と優しく笑う




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