キミとのキセキ

★ ページ20

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なら良いけど、と手元に目線を戻した親友の顔はどことなくニヤついてる様に思えて仕方ない


ヤキモチ？わたと北山に対して？俺が？

…いやいやいや、

冗談だろ…


思わず核心を突かれた様な気がしてしまい、誰に言うでもなく慌てて自分の中で親友の言葉を全力で否定した





あの後買ってきた惣菜と親友お手製の汁物、副菜を並べ三人で夕食を取った

食後のデザートには二人はお土産で買ってきた可愛らしいカップケーキ、俺はひろが作ってくれたドーナツを食べた

お世辞にも綺麗な丸とは言えない形に、まぶした砂糖やコーティングのチョコも均等ではなかったが

「たいすけのつくる！」と張り切っていたと聞き、

悪戦苦闘しながらも頑張ってくれた姿を想像してはまた頬が緩んでしまいそうになる





親友を見送り、取り込んでくれていた洗濯物を畳み二人で一緒にお風呂に入る

帰ってきてからずっとご機嫌な彼は湯船でも相変わらずで(小さな水鉄砲がお気に入り)、

はしゃぐだけはしゃぎ、お風呂から上がった後はパジャマに着替えるとあっという間に寝落ちしていた




「…楽しかったみたいだけど、疲れちゃったかな」




気持ち良さそうに眠る頬をそっと撫でる




「おやすみ、ひろ」




穏やかな寝顔に誘われる様に小さな体を抱きしめて静かに瞼を閉じた




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