★ ページ17
*
「……ったく、」
数秒前の気持ちは一体何処へ向ければいいのやら…
しょうがないな、と結局白旗を上げてしまう自分の意思の弱さが情けないと思いつつも穏やかな寝顔を見ると一瞬そんな事すらどうでもよくなってしまう気がした
「…太輔」
「、、何でしょう」
「これは一体…？」
「あー…、いや、まぁ。 …ねぇ？」
「………はぁ」
「あ、溜息、」
「も、つきたくなるよ。これじゃ」
親友の口からもう一度大きな溜息が漏れた
…というのも、
案の定、午後になり仕事に向かおうとした矢先ひろが駄々をこねてぐずり出した事で懸念していた一悶着がまさに起きている状況だった
「みっちゃん。太輔はみっちゃんと遊ぶ為にお仕事頑張ってくるんだよ。お見送りしてあげよう？」
親友が出来る限り優しく諭すも俺の脚を両腕でしっかりホールドしてるひろは黙って首を横に振るだけで、頑なにそこから動こうとしない
…困った。実に、困った
「…ちょっと、甘やかし過ぎなんじゃない？」
「絶対言われると思った。俺はそんなつもり無いんだけど…、どっかで間違えたかな」
少し呆れた様な顔が見えたと同時、「はぁ…」と再度盛大な溜息が聞こえてくる
「みっちゃんは何が嫌？」
「………たいすけが、おいてく……」
「わたとお留守番するのは？」
「………わたとおるすばんもするけど、たいすけいっちゃうのもやだ……っ」
「「……………」」
「…重症だなこれ、、」
「…どうしよう」
「…俺、一旦考えるの止めてもいい？」
「ちょっとわた…！」
本気でないと分かっていてもその言葉に思わず慌ててしまう
しゃがみ込み、出来るだけ目線を合わせる様にしてひろの頭を撫でながらもう一度親友が優しく声を掛けた
「みっちゃん、おやつ何食べたい？」
「………おやつ…？」
「そう。みっちゃんが食べたい物一緒に作ろうか」
おやつ
と
一緒に作る
という単語に確かにひろが反応を見せる
「……どーなつ……、」
「よし、じゃぁ早速準備しよう。 お手伝いしてくれる？」
親友を見ていた目が伺う様にゆっくりこちらを見上げた
「…ひろが作ったドーナツ俺も食べたいな」
そうお願いすると、少しの間を置き微かにこくっと頷いたのを見て内心胸を撫で下ろす
くっ付いていた脚から離れ、親友に手を引かれキッチンに二人で入っていくのを後ろから見届ける
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kurumi(プロフ) - なななさん» 楽しんで頂けて何よりです♡お気遣いまでありがとうございます。連載は出来る限り間を開けず更新したいのと、皆さんに読んで貰えているのが嬉しいので大丈夫です(笑)！二人の共同生活是非引き続き見届けて下さい( *´꒳`*) (2022年3月16日 21時) (
レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！毎日更新してくださってありがとうございます！大変じゃ無いですか？ご無理ならさないでくださいね(^^)可愛いみっくんに毎日癒されてます♪これからも楽しみです！ (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» ありがとうございます(✻´ν`✻)読み返したくなるお話を目標に書いているのでそう言って頂けて嬉しいです♡チビミツは私も書きながら自ら癒されてました(笑)まだ続く二人の共同生活、是非引き続き楽しんでください！( *´꒳`*) (2022年3月6日 3時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんのお話どれも素敵で何度も読ませていただいてます。新作のチビミツがかわいくて癒されてます！次の更新も楽しみにお待ちしております！ (2022年3月5日 23時) (レス) id: c1fc4e5bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kurumi
| 作成日時：2022年2月14日 1時
