キミとのキセキ

共同生活二日目 ページ16

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昨日と同様、今朝も早めに目が覚めた

一昨日までより僅かに量が増えた洋服を纏めて入れ洗濯機を回してる間にコーヒーと朝食の準備をする

午後からの仕事なので本来ならもう少し寝ている事も出来たが、

昨日決めた当番で今日からほぼ毎日メンバーが家に来る為ある程度綺麗にしておかなくてはと、

急遽朝から家中の掃除を行う事にした

自分が起きた時にはまだ北…、ひろは寝てたが、昨日仕事帰りに買った踏み台代わりの折り畳み式の椅子をベッド脇に置いたので落ちてしまう心配はもう無いだろう(寝る前練習と言って楽しそうに上り下りを繰り返してた)


今日の当番は親友なので万が一「おなかすいた」と言い出しても食べる物は困らない筈

冷蔵庫の中に食材も買い足して置いた

気付けば昨日また増えた玩具達を一箇所に纏め、

掃除機の後フローリングは少し念入りにワイパーで拭き取りをする

ふと、空気入れ替えの為開けた窓から晴天で風通しも良い今日は洗濯物も良く乾きそうだなと外を眺めていると、廊下の方からトコトコと小さな足音が聞こえてきた




「おはよう、ひろ」

「…たいす、け………」




振り返り姿を確認して声を掛けるも返事は曖昧

まだ半分寝てるのか

開ききってない目でフラフラ歩きつつ足元に辿り着くとそのまま両腕が回された




「…………だっこ、」

「…はいはい(笑)」




今日も朝から彼は甘えた全開のご様子です

抱き上げればピッタリ体を密着させ、肩に顬を当ててウトウトし始める




「ちょっと？此処で寝ないでよ？」

「…ぅー………っ、」

「そんなに眠いならもう少し寝てても良かったのに」




そう言えば腕の中で僅かに首を振った




「……たいすけ、いないから………やだ」

「……っ」




…ああ…

これだと昨日も心配した通り、午後出掛ける時にまた一悶着起きそうだ

親友にも多少なりとも迷惑を掛けてしまうだろう

小さな子供ゆえ甘えるの自体は構わないが、少しづつでも自分と離れる事にも慣れて貰わないと困るのも事実

今日はまだしも明日以降、丸一日仕事が入ってる日も増えてくる

その度にグズっていては正直キリがない

まだまだ時間は掛かりそうだが、多少何処かで厳しくする必要も出てくるのかもしれない




「……ん？ …あ、」




急に大人しくなったのを不思議に思い目線を落とせば、いつの間にやらひろは抱っこされた状態ですぅすぅ気持ち良さそうに寝息を立てていた




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