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「ああ、危ないよ。ほら」
急に降りようとするものだからバランスを崩しそうになるも、親友が咄嗟に支えそのまま抱えられて膝の上にすとんと乗せられる
言いたかったのはこの向きじゃないんだけど…まぁ、いいか
向き合う形での抱っことなったがご本人様は嬉しそうにニコニコしてるので向き直させる事もせずそのままにした
メンバー達から浴びせられる生暖かい視線はあえて気付かないフリをしておこう
「それじゃ、早速本題なんだけど」
元々座っていた席に戻った親友が続けて口を開いた
「幾ら懐いてるからとはいえ、流石に常に太輔がミツの面倒見るのは難しいと思うんだ。仕事もあるし。それで俺の提案としては、他のメンバーで順番に面倒を見るのはどうかな?太輔が家を空けてる間だけでもさ。手分けすれば何とかなると思うんだよね」
「それならガヤさんの家に順番にお邪魔させて貰うのはどうだろ。家主が居ない間になるから勿論ガヤさんが良ければ、なんだけど」
親友の提案に宮田が乗っかる
聞いていたメンバー達もお互いに顔を見合わせ、自分達は問題無いと同意した
「太輔は?」
「俺は大丈夫。むしろそうして貰えると助かるし有り難いかな」
「じゃぁ決まり。予定詳細確認して早速順番決めよう」
同席していたマネージャーに全員分が一度に確認出来る一覧の用意をお願いし、
現時点で把握してる予定でだけでも話を進めようとそれぞれ自身のスケジュールを確認する
膝の上に収まったままの北山は皆が一斉に何かを始めたのを不思議そうに見ていた
「皆がね、俺の居ない時に代わりに遊びに来てくれるんだよ」
「…かわり?」
「そう。仕事でどうしても家に居れない間に北山を一人にしない為にね」
話の流れをあくまで分かりやすく出来るだけ噛み砕いて伝えていると「一人」という言葉だけ飲み込んだのか、途端に泣きそうに目を潤ませだす
「…たいすけ、どっかいっちゃう?かえってこない…?」
…あ、まずい
確かに昨日の、最初の頃からの様子を見て正直この小さくなった北山がかなりベッタリなのは理解していた
それは小さな子供だからこその寂しがり屋な部分が強いのだと思っていたが、
どうやらその範疇を軽く超えるレベルで彼は自分から離れるのが嫌な様子
…これ、明日以降出掛ける時にも一悶着ありそうだな
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kurumi(プロフ) - なななさん» 楽しんで頂けて何よりです♡お気遣いまでありがとうございます。連載は出来る限り間を開けず更新したいのと、皆さんに読んで貰えているのが嬉しいので大丈夫です(笑)!二人の共同生活是非引き続き見届けて下さい( *´꒳`*) (2022年3月16日 21時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!毎日更新してくださってありがとうございます!大変じゃ無いですか?ご無理ならさないでくださいね(^^)可愛いみっくんに毎日癒されてます♪これからも楽しみです! (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» ありがとうございます(✻´ν`✻)読み返したくなるお話を目標に書いているのでそう言って頂けて嬉しいです♡チビミツは私も書きながら自ら癒されてました(笑)まだ続く二人の共同生活、是非引き続き楽しんでください!( *´꒳`*) (2022年3月6日 3時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんのお話どれも素敵で何度も読ませていただいてます。新作のチビミツがかわいくて癒されてます!次の更新も楽しみにお待ちしております! (2022年3月5日 23時) (レス) id: c1fc4e5bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年2月14日 1時