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「…どうした?昨日は最後の方あんなに打ち解けてたのに」
「小さい子の気持ちは変わりやすいからね。ちょっと恥ずかしくなっちゃったかな?」
「…そういうもん?」
千賀の言葉に子供の心というのは読むのはなかなかに難しいんだな
なんて考えながら自分の隣の椅子に北山を降ろす
「あ…っ、」
「あら、」
「まぁ…そうなるか(笑)」
「…可愛い(笑)」
会議室の長テーブルも椅子も大人サイズ
そこに小さな子供が座れば当然、テーブルから少し覗く程度しか頭が出ない
本人は目の前にテーブルのへりが見えてるだけの状態だろう
「…たいすけ?みんなみえない…」
「ごめんね。今何か用意して貰うから」
マネージャーに高さを出すためにクッションを幾つか持ってきて欲しいとお願いする
部屋にはメンバー達の抑えられない微かな笑い声が響いていた
「…にしても、ちびミツはガヤさんにべったりだね」
「昨日最初からそうだったけど、一晩で更に加速したんじゃない?」
「流石キングは女性のみならず子供も手玉に取るんだなぁ」
「…皆完全に楽しんでるでしょ…」
「えー?この構図見て楽しまない理由ある?」
その後も楽しそうな笑い声と揶揄いが続く中、
マネージャーが持ってきてくれたクッションを重ね北山もテーブルの上に顔を出せたところでやっと本題の打ち合わせを始められた
「では、今日の打ち合わせは此処までという事で」
あれから休憩を挟みつつ3時間強
思っていた以上に順調に進み、初日にしてはかなり話を纏める事が出来た
若干心配だった隣の席の北山も用意してた塗り絵や折り紙で大人しく一人遊びをしてくれてたお陰で特に問題も起きずに済んだ事に一安心する
「ミツ偉かったね。静かにして居られてて」
「うん!」
「この後は俺達だけだしそんな畏まった話し合いでも無いんだから、ちびミツも好きにしていいんじゃない?」
親友が頭を撫でながら北山に声を掛けた後、向かい側でぐーっと伸びをしながら二階堂が零す
その言葉を理解したのかは定かじゃないが目をパチパチさせつつ見上げていた顔がこちらを向いた
「…此処、来る?」
思わずその目に絆されたのかもしれない
自分の太ももをぽんぽんと軽く叩き、膝の上に来るか確認するや否や昨夜の様に瞳をキラキラさせて元気に頷く北山
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kurumi(プロフ) - なななさん» 楽しんで頂けて何よりです♡お気遣いまでありがとうございます。連載は出来る限り間を開けず更新したいのと、皆さんに読んで貰えているのが嬉しいので大丈夫です(笑)!二人の共同生活是非引き続き見届けて下さい( *´꒳`*) (2022年3月16日 21時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!毎日更新してくださってありがとうございます!大変じゃ無いですか?ご無理ならさないでくださいね(^^)可愛いみっくんに毎日癒されてます♪これからも楽しみです! (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» ありがとうございます(✻´ν`✻)読み返したくなるお話を目標に書いているのでそう言って頂けて嬉しいです♡チビミツは私も書きながら自ら癒されてました(笑)まだ続く二人の共同生活、是非引き続き楽しんでください!( *´꒳`*) (2022年3月6日 3時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんのお話どれも素敵で何度も読ませていただいてます。新作のチビミツがかわいくて癒されてます!次の更新も楽しみにお待ちしております! (2022年3月5日 23時) (レス) id: c1fc4e5bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年2月14日 1時