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…おまけ ページ34

*




優しく、そっとキスをして唇を離せば見えたのは相変わらず真っ赤に染まる北山の顔

相手への想いに気付き、自分へ向けられた想いと通じ合えた嬉しさ

幸福感で胸の中が一杯になる

もう一度軽く触れるだけのキスをして今度はそのまま目の前の彼を抱き締めた

腕の中で一瞬、身体を強ばらせるその反応ですら可愛くて仕方ない




「ねぇ、北山。 俺達両想いなんだから、付き合うってことでいいんだよね?」




深い意味なんて無かった

ただ共通認識の確認として聞いた言葉にすぐ返答があると思ったのだが…

さっきまでとは違い何の反応も無く固まったままの彼

…何かおかしな事言ったかな?

俯いてるせいで表情は全く見えない




「……」




すぐ答えが返ってこない北山の態度に思い当たることがあるとすれば、一つだけ

お互い言葉としてはっきり「好き」と伝えあった訳では無い

でも想いが通じ合ってる確信はある

だけど、だからといって

付き合う

には必ずしもなるとは限らないのかもしれない

北山とはそういう人間だ

例え好きな相手に想いは伝えても、仕事の、自分達の立場に影響を与えかねないのならば一緒に居る事を選ばない

もしかしたら今自分は早とちりをしてしまったのだろうか

両想いなら=恋人

という簡単な図式が当たり前だと決めつけていたのかもしれない




「…北山、ごめん」




抱きしめてた身体をそっと離す

俯いてた顔がゆっくり上げられると、目元は変わらず赤らんでるものの

その表情には僅かばかりの戸惑いが見えた気がした




(ああ、…やっぱり……)




嬉しさのあまり先走り過ぎてしまった様だ

北山の腕を掴んでいた手から自然と力が抜けていく




「俺、何も考えずに…」

「…ち、違う……っ!」




身体を更に離そうとすれば、尽かさず否定の言葉と共にぐっと力強く袖口を掴んで動きを止められた




「え……?」

「違うから、…そういうんじゃない。 …そうじゃなくて……っ」

「北山?」

「…だから……っっ、」




一度下に落ちて、左右に忙しなく動いた目線がチラッとこっちを見たかと思えばすぐまた逸らされ、明後日の方向を向いてしまう

…あれ、もしかしなくてもこれは…




「……お、お前がさっきから…、一々行動が大胆つーか、その、あんま…、ハッキリ、言い切るから……っ」




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☆→←あとがき



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ちび(プロフ) - リプありがとうございます、藤北担の妄想のような不思議な話めっちゃ良かったです。藤北の絆、素晴らしいです、2人とも本当素敵な大人になりましたよね、素敵なリプありがとうございました⚪︎絆の話またお待ちしてます⚪︎ (2023年2月23日 23時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - ちびさん» 楽しんで頂けた様で何よりです♡妄想全開のフィクションの世界でも皆様にささやかな癒しや幸せをお届け出来ていたら嬉しい限りです。二人には二人なりの距離感や絆があるのだと私も思っています。今後もまずは彼等を信じていきたいですね。ありがとうございました。 (2023年2月23日 19時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 楽しかったです今また藤北色々言われてる中逃げてきました😆なんか凄いスッキリしました、もう大丈夫だね、て、2人にはキズナがあるからそれだけで充分ですよね。藤北バンザイです、大好きです真っ赤になるミツ可愛すぎました⚪︎ありがとう♡ (2023年2月23日 16時) (レス) @page34 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» そんな風に言って頂けて私も嬉しいです( *´꒳`*)皆様の日常にほんの少しでも幸せを届けられる作品になったら…そう思いながら書いていました。恐らく距離感鈍ったFさんに甘やかされKiさんは日々赤面してる事でしょう(笑)コメントありがとうございましたm(*_ _)m (2022年4月20日 18時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんこんにちは!最後までふたりの毎日が可愛くて愛しくて宝物みたいなお話でした。ちびみっくんにもう会えないのはさみしいですが元に戻ったふたりがしあわせそうなのでわたしもしあわせすです^^!次のお話も楽しみにしています! (2022年4月20日 14時) (レス) id: b0df43d495 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kurumi | 作成日時:2022年3月19日 16時

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