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半分以上は聞いた話からの憶測だと親友は言っているが、
小さな子供といえど、彼なりに受け止めて考えて…
それが更なる不安を募らせる原因となって昨日の騒動に繋がったのかもと思うと申し訳無さでいっぱいだった
誰も悪くない
他でもない自分の気持ちが弱さと醜い欲に負けそうになっただけのこと
親友にも素直に一昨日抱えた想いをありのまま伝えれば最初は若干驚いていたものの、
「小さい子は敏感だからね。何かしらをみっちゃんなりに感じたのかな」と優しく返された
自分の言葉も想いも、否定もされなければ釘を刺される事も無い
叱る時はちゃんと叱ってくれる
でも相手の気持ちを汲み必要以上には踏み込まない
その線引きが自分にとっては一緒に居て居心地が良い理由の一つだった
「…ま。さっきの電話でのやり取見てたらどっちももう心配無さそうだけどね。 とりあえず敏感なみっちゃんをこれ以上不安にさせない様には気を付けなよ」
優しいお達しと笑った口元からチラッと覗く八重歯
「もちろん」
当然、と言わんばかりの笑顔を返した
帰宅後のひろは予想以上というか何というか…
まだ体調万全でないにも関わらず玄関まで走る(全力のお迎え)
抱っこ要求
ベッドに戻る気も無し
着替えも、食事も、なんならトイレまでも
何をするにもくっ付いて絶対離れなかった
「…うわぁ、噂には聞いてたけど想像遥かに超えてる。やば」
「朝は体調悪いゆえの甘えだと思ったけど、明らかに前回来た時より悪化してるね」
ひろの甘えっぷりを目の当たりにした二人もそんな事を言いつつ、顔は何処か安心した様子だった
結局そのまま一秒足りとも傍を離れないひろと一緒に玉森、二階堂を見送り、
夕飯を食べ、若干熱もまた上がってきたので薬を飲ませ、お風呂の代わりにホットタオルで身体を拭いてパジャマを着せ、
後は寝るだけになったとこで「あのね、」とひろが急に話し始めた
「どうしたの?」
「あのね。…もしね、また、たいすけがげんきなくなったら、みっくんのげんきあげる。たいすけががんばってるときは、みっくんがおうえんする。ずっととなりにいるよ」
「…ひろ、」
一昨日の浜辺でも言ってくれた
元気を分けてあげる
という言葉
更には、応援するよ、そばに居るよ
と、小さい彼なりに自分を思いやって掛けてくれた言葉たち
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ちび(プロフ) - リプありがとうございます、藤北担の妄想のような不思議な話めっちゃ良かったです。藤北の絆、素晴らしいです、2人とも本当素敵な大人になりましたよね、素敵なリプありがとうございました⚪︎絆の話またお待ちしてます⚪︎ (2023年2月23日 23時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - ちびさん» 楽しんで頂けた様で何よりです♡妄想全開のフィクションの世界でも皆様にささやかな癒しや幸せをお届け出来ていたら嬉しい限りです。二人には二人なりの距離感や絆があるのだと私も思っています。今後もまずは彼等を信じていきたいですね。ありがとうございました。 (2023年2月23日 19時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 楽しかったです今また藤北色々言われてる中逃げてきました😆なんか凄いスッキリしました、もう大丈夫だね、て、2人にはキズナがあるからそれだけで充分ですよね。藤北バンザイです、大好きです真っ赤になるミツ可愛すぎました⚪︎ありがとう♡ (2023年2月23日 16時) (レス) @page34 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» そんな風に言って頂けて私も嬉しいです( *´꒳`*)皆様の日常にほんの少しでも幸せを届けられる作品になったら…そう思いながら書いていました。恐らく距離感鈍ったFさんに甘やかされKiさんは日々赤面してる事でしょう(笑)コメントありがとうございましたm(*_ _)m (2022年4月20日 18時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんこんにちは!最後までふたりの毎日が可愛くて愛しくて宝物みたいなお話でした。ちびみっくんにもう会えないのはさみしいですが元に戻ったふたりがしあわせそうなのでわたしもしあわせすです^^!次のお話も楽しみにしています! (2022年4月20日 14時) (レス) id: b0df43d495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年3月19日 16時