ぼくらのせんせい。 s×s

#14 ページ15

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智 ｢しょーくん、今日ならいけるかも…｣



翔 ｢ふふ、うん。じゃあ今日の夜ね？｣


智 ｢こくん。｣



翔 ｢よし、じゃあいってきます。｣


智 ｢んふふ？いってらっしゃい。｣




あれから1ヶ月。

智くんといろいろ話して。
たくさんのこと、教えてきた。


智くんの不安なことも色々、知れたんだ。


智くんが俺に診せれるって思ったら声かけてくれたらいいよ。って言ってて。



朝から少し様子伺ってるなぁっと思ってたらこう言ってくれて、ほんと嬉しいや。




翔 ｢ふふ、さとしくん緊張してるの？｣


智 ｢…すこしだけ。｣



翔 ｢そっかそっかぁ。
今日1日不安いっぱいだったんじゃない？｣


智 ｢…すごい…｣



翔 ｢ん？｣


智 ｢しょうくん…なんでもわかるから…｣



翔 ｢そう？

少しでも智くんのこと、
わかってられたらいいなとは思ってるよ。｣


智 ｢ん。｣


翔 ｢ふふ。｣



智 ｢…ね、しょーくん…｣


翔 ｢ん？｣



智 ｢おこ…らない…？｣


翔 ｢うん、怒らないよ。｣



智 ｢あきれ、ない…？｣


翔 ｢呆れるわけないよ。｣



智 ｢なく…かも、…れない…よ？｣


翔 ｢うん、泣いてもいいよ。｣



智 ｢…うまく、できるか…わか、ないよ？｣


翔 ｢うん、大丈夫だよ。｣



智 ｢…｣



翔 ｢智くんが落ち着いたらでいいよ。
…少しでいいよ、口開けれるかな？｣


智 ｢………んっ…｣



翔 ｢ふふ、深呼吸して？
そんなに息止めてたらしんどいよ？｣


智 ｢んっ…すぅ……はぁ……｣



翔 ｢うん、いいよ。｣


智 ｢……んっ…ぁー…っ…｣



翔 ｢…ん、ありがと。
すこしだけ、のぞかせてね？｣





頑張ってくれたから少しだけのぞく。

痛いって言ってたのが右側だから左側をさーっと見て目線を右側にずらす。


…ここだね。


痛かっただろうなぁ…ずっと。



…うん、今日はこれぐらいにしようかな。





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