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「それで私を呼んだと」
ええ、そうです それだけのためです。
「私作り方教えるだけだからね」
「え、うそん」
「当たり前でしょ！？あんたが作んなきゃ意味ないじゃん！」
「ごもっとも」
「てか正直バレンタインなんざ気持ちの問題じゃないの？」
「まぁ言っちゃえばそうなんですが…
ザンネンな女だと思われたくないじゃない？
こういう所で心を鷲掴みにしないと！」
「Aから貰ったものならテヒョンくんなんでも喜びそうだけどね〜」
テヒョンくんが喜ぶ姿…想像するだけでもご飯３杯いける…
だが
「私があげたものが原因で次の日学校休んだらどうすんのよ」
「何あげようとしてんだよ」
「さ！とりあえず生地から作るんでしょ？早くしよ！！」
「…」
そんなこんなで始まったテヒョンくんへのクッキー作り
一回目は生地を丸焦げにし失敗
二回目は中まで熱が通ってなくて失敗
そして三回目でやっと成功した
「ハァハァハァハァ…せ、成功した……」
「お疲れ様〜、んじゃ帰るね〜」
「お、お、お疲れ様」
めちゃめちゃ疲れた、ただのクッキー作りでこんなにもしんどいならケーキならもっとしんどいんだろうな……
いつも私にケーキを食べさせてくれるテヒョンくんには土下座する勢いで感謝せねば
明日テヒョンくん喜んでくれると良いな
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作者名：マリ | 作成日時：2019年3月15日 0時
