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存在感 ページ10

Aside



『あ、校長。おはようございます。』


「今日も良い挨拶じゃな、Mrs.バージル。」


朝食の時間、


今日のマートルは起きる気力が無いとの事で


1人で朝食を摂っていれば校長が目に入る。


『校長1人ですか?一緒に食べます?』


そう誘えば


「お言葉に甘えさせて貰おうかの。」


と言い隣に座る校長。


『あ、校長に見て貰いたいモノがあるんですよ。

じゃじゃーん。

トム・マールヴォロ・リドルの似顔絵です。』


「ほぉ。本当に良く描けておるの。

それにしても、

全ての絵が目を瞑っておるのは何でかの?」


自分の描いた絵をマジマジと見る校長に


『一昨日、

”3階の女子トイレ”に間違えて入る程の

腹痛で倒れたトム・マールヴォロ・リドルを

保健室に運んだんですよ。

だから目を瞑ってる姿しか描けなくって。』


流石は校長、いつの間にか防音魔法掛けてる。


そんな事に気付きながら


証拠隠滅の為、自分の描いた絵を灰にする。


「Mrs.バージル、君は本当に優秀な生徒じゃな。

そう言えば近々、珍しい薬草が入るんじゃが、

生憎学校の授業の学習では使わんくての。

君が貰ってくれんか?」


「本当ですか?ありがとうございます。」


そうお礼を言えば、校長は席を立ち食堂を出た。






「………バージル。いつからそこに居たんだい?

全く気が付かなかったよ。」


そう此方を見下ろしてくるのはいつぞやの怪物。


折角認識阻害魔法使って存在感消してたのに、


何で解いた瞬間声掛けて来るんだよ。


そう思いながら


『ここの席、使って良いよ。もう食べ終ったから。』


と席を譲ろうとする。


「そう言えばついさっき、

ダンブルドアが食堂から出ていった姿だけ見たけど

校長もここを利用するんだね。」


『食堂のクロワッサンは美味しいからね。

一応聞くけど、

校長に殺人未遂がバレたとでも思ってる?』


赤黒く眼を変えたトム・マールヴォロ・リドルにそう聞けば


「君には言わない理由が無いだろ。

加えて認識阻害魔法を掛けてたのにも納得がいく。」


『……………………あのね、

認識阻害の魔法を使ってたのは

一昨日から何処かの誰かさんが付き纏ってきて

ただ単に鬱陶しかったからなんだよ。』


流石は人語を話す怪物トム・マールヴォロ・リドル。


物事の意図を常人視点から読み取れない。


なんて、考えながら認識阻害魔法を再度掛ける。


次の授業何だっけ?


時間割を確認しながら食堂を出た。

記憶→←1年



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水飴 - 主人公のMs.バージルの性格がとっっても好みで惹かれました…!めっちゃ好みです。フェリックス・フェリシス、やばすぎです…(笑)これからも頑張ってください! (2月4日 23時) (レス) @page4 id: 3c15e5a05c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モルタル | 作成日時:2023年10月24日 19時

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