蜂の君【トム・リドル】 (ページ7)

今日:6 hit、昨日:11 hit、合計:8,005 hit

嘘ページ7

Aside

『彼、冷や汗かいてましたし、

相当な腹痛だったんだと思います。』

「きっとそうよね、リドルさん。

勉強も運動も物凄く頑張っていますものね。

間違えて女子トイレに入る程、疲れがあったのね。」

非常に不本意だがトム・リドル保健室に運び、

保健室の先生に事情を説明する事数分。

何とか誤魔化している途中、

先生が帰りの準備を終えている事に気付く。

『先生、今日この後は用事でも？』

と尋ねれば

「実は、娘の誕生日祝いをする予定なのよ。」

『彼の介護は自分がやりますので、

お子さんの為にも、早めに帰って下さい。』

そう言えばパァッと顔が明るくなった先生。

「ありがとね！いつかお礼させて頂戴！！」

と言い保健室じゃなくから出て行った。

因みにマートルはと言うと

《ほらA！！彼を保健室に運んであげて！！

昨日の事の謝罪も含めて、

２人で糖蜜パイでも食べたら？！

私は………次の授業も出席するから大丈夫よ！！

今日こそ！！

あいつらにナメクジを喰らわせる時なんだから！！》

と言い、

勇気の漲った瞳をしながらどっかへ行った。

折角マートルの為に作った糖蜜パイ、

コイツとは食べたく無いな。

そう思いながら、

暇なのでベッドに横たわるトム・マールヴォロ・リドルの隣で

絵を描き始める。

『……。』

丁度良い、立派な御尊顔でも描かせて貰おうか。

コイツは許可を取る程の相手でもも無いしな。

なんて考えながら、鉛筆を走らせた。

『………………………。』

数枚の絵を描き終え、またページを捲ろうとした所

「今は何時だ？」

と声がする。

『謝罪が無いなぁ。』

「……………………ありがとうA。君のお陰でb

『謝罪って知ってる？

それとファーストネームで呼ばないで。

気持ち悪いよ。』

誤魔化そうとすんなクズ。

そう言い根気よくトム・マールヴォロ・リドルの目を見続けていれば

「……………………………………悪かった。」

と漸く罪を認めたトム・マールヴォロ・リドル。

『よろしい。今は午後10時42分だ。』

時刻を伝えれば、自分は寮に戻る準備をする。

『はい、君の杖。

その杖、悪意を源に魔法を使えば

君が死ぬ様にしといたから。』

多少の嘘を交えてそう伝えれば

「………………そんな魔法、

君が掛けられる訳無いだろ。」

『話が変わるけど、

フェリックス・フェリシスの効果って

どれだけ凄いと思う？』