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説明しよう ページ5

Aside



『マートル。此処に糖蜜パイが2つある。

そして今の自分は無双状態。午後はサボろう。』


「何で私も道連れなのよ!!」


『マートルはいつもの事でしょ。

で、いつもどこで時間潰してるの?』


時は昼食、


案外速いペースで禁書が読み終わりそうなので、


午後はマートルとサボろうと企てる。


昨日窓直してくれた時のお礼も兼ねて、


糖蜜パイに生クリームも添えてあるからな。


そう考えていると


「いつも3階の女子トイレに居るわよ。

でも………。」


と口ごもるマートル。


『……もしかして、

トイレに行っても苛めてくる奴とかいるの?』


そう聞くと縦に頷く。


それは気の毒だな。


そう思い


『別の場所にしとく?』


と提案すれば


「あの場所が一番落ち着くのよ。」


と返される。


どうしたものかと考えていると


「別にAは気にしなくて大丈夫よ。

あ、でも水回りの近くは危ないんだっけ?」


『うん。

でも、トイレに籠ってれば多分大丈夫。

あんまりオススメはしないけど。

学校のトイレ、無駄に頑丈だし。』


そう言えばくすりと笑うマートル。


「分かったわ。

でも、次の授業は私の好きな先生だから

出席したいの。」


『なら、その授業終わったらサボろう。』


そう約束すればウキウキとしながら食堂を出ていくマートル。


そういや、好みの先生がどうのこうの言ってたっけ。


何て思い出しながら再度禁書を開いた。










「A・バージル。

この僕と組もうじゃないか。

君も、”秘密の部屋”を探しているんだろう?」


『……………………。』



説明しよう。


先程、禁書を読み終わった為、


本を棚に戻し3階の女子トイレへと向かった。


トイレに着いて用を足し、手を洗おうとした時、


手洗い台の蛇口に蛇のマークがあることに気付く。


あらららららららら?


何て思っていると、


甲高い泣き声と共にマートルがトイレに入ってきた。


マートルに声を掛けようとするも、


自分の存在に気付かなかったのか颯爽とトイレに閉じ籠ったマートル。


少しそっとして置くか。


何て気遣おうとすると


続いてトム・マールヴォロ・リドルが入って来た。


トム・マールヴォロ・リドルの方も


自分の存在が想定外だったのか目を見開く。


取り敢えず、そっと防音魔法を掛け


『此処、女子トイレだけど。』


と聞けば


「君の方こそ、

此処に来たのには違う目的があるだろ?」


と返された。

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水飴 - 主人公のMs.バージルの性格がとっっても好みで惹かれました…!めっちゃ好みです。フェリックス・フェリシス、やばすぎです…(笑)これからも頑張ってください! (2月4日 23時) (レス) @page4 id: 3c15e5a05c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モルタル | 作成日時:2023年10月24日 19時

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