情報.2 ページ3
『さぁ‥イルミ・ゾルディックは何処に居るのかな‥？』
Aは少しばかり感情が高ぶっていた。
あの有名なゾルディック家の私有地にいる。
つまりは領域。
イルミ・ゾルディック自体にも興味を感じ始めていたA。
暗殺一家の長男だと言うのだからなかなかの腕に違いない、と考える。
しばらくAが歩いてから、
「ねぇ、なにしてんの？」
誰かに声をかけられた。
Aは瞬時に頭を回転させた。
選択は2つ。
１つは無視して逃げる。
もう１つは振り返る。
より面白くなるほうを選びたいAだが、此処は暗殺一家の敷地内。
命を落とすのは情報屋として困る。
‥じゃあ逃げるしかないよね、と結論を導き出したAは口の端を微かに上げた。
彼女の本当の笑みだった。
一瞬にして姿を消して茂みへと身を潜めたAは今までの自信からか完璧に油断していた。
「ねぇ、君新しく入った執事って訳じゃないみたいだし侵入者だよね。」
背後に背の高い長い黒髪の男の人が自然に立っているのを呆気にとられみていたAははっと我に帰り、得意の演技をみせた。
『いえ、新入りの執事なんです。申し訳ありません。なんにせよ此処って広くって迷ってしまいました。』
本当に困ったように辺りを見渡すA。
『よろしければ執事用の館までご案内をお願いしてもよろしいですか？』
「別にいいけどさっき逃げたのはどういうこと？」
『見つかったら怒られてしまうと思いまして。本当に申し訳ありません。』
「そ。」
その男はそのあと何も言わずにある方向へと足を進めだしたのでAも黙ってついていくことにした。
執事用の館まで着くと中から執事が出てきた。
Aは内心焦る。
他の執事がAの顔を知っているわけない。
「イルミ様。どうかなさいましたか？」
1人の男の執事がその男に尋ねたのだが、Aの頭の中ではイルミ、という名前だけがまわっていた。
この男がイルミ‥ゾルディック‥？Aは予想外の展開に頭を悩ませた。
今までしてきた仕事の中で一番まずいことになったかもしれない、とAは頭をフル回転し始めていた‥。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
睡蓮 - 面白いです！ (2018年8月2日 0時) (
レス) id: a63af7b3f2 (このIDを非表示/違反報告)
千鶴 - 更新q(^-^q)！ (2016年10月12日 20時) (レス) id: d56fa34269 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - かぐやさん» おぉ！！！！コメントありがとうっ(゜▽゜*)ﾃﾍｯ(*つ▽`)っﾍﾟﾛｯ。Twitterでも絡もうね！！！ (2016年8月7日 16時) (レス) id: 9361d0438e (このIDを非表示/違反報告)
かぐや(プロフ) - 更新楽しみに待ってる!!!!!!!!!!!! (2016年8月7日 9時) (レス) id: 7761bad027 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - みねさん» ありがとうございますっ(°▽°)ﾋｬｰ大好きとか半端なくキュンキュン‥‥ごほんっ、嬉しいです∩(´∀｀∩)ﾜｰｲ！コレからもヨロシクです！！ (2016年7月31日 23時) (レス) id: 9361d0438e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆき | 作者ホームページ：https://marshmallow-qa.com/na_ho21
作成日時：2016年7月27日 15時
