【文スト】故に我、汝の敵となる。

第十話 ページ10

貴:救えるって…別に助けてほしいとか思ってませんけど…。



森:そうかな？



貴:何が言いたいんですか、そもそもここがどういうとこか知らない上に勝手につれてこられて…さっきの人のやったことが失礼だって言うならそれを招いた森さんの方が…！！



森:無理矢理連れてきたことは謝ろう。だが、そうしないと君は来なかっただろうと判断して行ったことだということも理解してくれ給え。



んな横暴な。



森:ここがどういうところだかわからないといったね。…ここはポートマフィアのアジトだ。



貴:！？



…ポートマフィア…



聞いたことはあった。



この横浜を裏から取り仕切る非合法集団…!!!



ほんとにあったんだ…。しかも噂が本当なら…



貴:私以外の異能力者がいる…？



森:よく知ってるね。知っているだろうが異能力を持っているのはもちろん君だけじゃあない。



貴:はぁ…。



森:そしてポートマフィアはいわゆる異能力を、活かす場だと、捉えてくれ。



貴:活かす場…でも私の能力は…。



活かして良いものじゃない…。

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