【文スト】故に我、汝の敵となる。

第三十八話 ページ39

貴:どうして怒ってるんですか！



太宰さんとの話し合いも終わり、アジトに戻った後。



いや帰り道でも薄々感じていたがどう考えても中原先輩イライラしていらっしゃる…。



中:あ？怒ってねえよ！



貴:怒ってるじゃないですか！さっき先輩の話無視して勝手に太宰さんの方に行ったからですか？時間を使ってしまったことですか？先に帰ってくれてても良かったんです、わざわざ待ってもらってすみません！！！！



中:怒ってねえっつってんだろ！つーか別に待ってたことにって訳じゃねえよ！



なに、結局怒ってるんじゃない！



貴:ええ…。



めんどくさ…。女子かいあんたは…。
行動から怒ってるのは丸わかりなんだからさっさと何にイライラしてるのか言ってくれても良いんじゃない？



中:なんだよその顔は。



貴:いえ、別に…。



中:あーーーー、タリい！じゃあ聞かせてもらうけどな、お前さっきあのクソ太宰と何話してたんだよ。



そんなこと？



貴:いえ、ただ別に事実確認を…。太宰さんにホントに組織を裏切ったのかっていう。



中:なんか言われたりしたんじゃねえのか。入れ知恵とか。



入れ知恵？



貴:何か悩んでるなら探偵社においでと言われたくらいですかね…？



えっ、なんでそんな嫌そうな顔なんですか？

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