【明治東亰恋伽】孤独少女は、沫泡に…【菱田春草】 (ページ2)

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42話ー胸騒ぎー芽衣sido ページ2

朝から胸騒ぎがする。

何か、嫌な予感がする……。

あの時聞いたことは、本当なのだろうか……。

Aちゃんは、本当に……。

「おはよう。」

芽衣「!!!」

驚いた。Aちゃんだ。
いつもと変わらない感じ……?

『私、ちょっと出掛けて来るね。』

芽衣「ご飯は……?」

『ううん、大丈夫。』

芽衣「そう……。」

何だろう、目に光がない。
まるで……、悪いけど、ﾀﾋんだ目みたい……。

ちょっと、気になるからAちゃんの部屋に入ってしまった。
彼女の机の引き出しを開けると、原稿があった。

文章の終わりに目をやると、”完”と書かれていた。
そして、私は思い出す。

芽衣「急いで、追いかけなきゃ…!!」

私は、知らない。
この原稿を先に読んでいた人物を…。

「芽衣、何処にいくのかい?」

芽衣「鴎外さんっ!!!」

鴎外「何があったんだい?」

芽衣「Aちゃんが…!!!!」

私は、全てを話した。
でも、これはもしかしたらの話。
けれども、これがもしかしたらではなかったら……。
鴎外さんも一緒に行こうと言ってくれ、私達は走った。

原稿を持って。
鴎外さん曰、この小説の中の物を買うかもしれないという根拠をもとに、立ち寄りそうな店を探していった。
聞き込むと、やはり来ている。
だとしたら、最後は絶対___。