お話 48 ページ3
｢お前に言えなかった。｣
｢劇団に入ったってこと？｣
｢真澄と咲也が仲良いことは2人から聞いた。｣
｢もう、怒ってない。｣
｢会えねぇのが辛かった。｣
噛み合わない。
でも、万里の最後のこの言葉で紫織は笑う。
｢同じ。｣
そう、棗の所のに行ってから学校には、あまり顔を出てない。
｢でも、こうやって素敵な公演を見せてくれた。怒ってないよ。ありがとう。｣
｢……真澄もな、お前が演劇嫌いなこと気づいてる。｣
万里は、爆弾を投下した。
｢……え？｣
｢言わなかったのは、実は真澄との会話から。｣
｢……どういうこと？｣
｢真澄は、演劇の言葉を聞いたお前の反応に疑問を持ってたらしい。だから、俺に聞いてきた。｣
｢……なぁ。あんた。｣
｢あん？｣
｢紫織って知ってる？｣
｢……あぁ。｣
｢あいつ、演劇嫌いなのか？｣
｢……。何故？｣
｢演劇の言葉聞いた後の反応が変だった。｣
万里は、驚いた。
万里は、あえて演劇の言葉を紫織の、前で言ってなかったからだ。
｢……。なぁ、紫織は、演劇のこと嫌いなのか？｣
｢俺と話す時はそう聞いてる。｣
｢……。紫織って、本当に嫌いなのか？｣
｢……。｣
｢……。万里からは、紫織に劇団入ってること言わないで。｣
｢はぁ？！｣
｢万里からは、言わない方がいいと思う。｣
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杞鞠(プロフ) - かなとさん» すみません。ありがとうございます (2019年6月9日 16時) (
レス) id: c7dd7038ee (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年6月9日 16時) (レス) id: b946a130ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杞鞠 | 作成日時：2019年6月9日 16時
