躾 10 ページ10
・
シーツを引き裂き、目に縛る
完全に視界が暗転し、目を開いても証明がシーツを照らし白が映る
完全に視界が遮断され、両手首を頭上で縛り上げる
『や…やめ…!やめて!!』
「やめる?
私は君を許してはいないよ。
言っただろう?
これは躾だと」
押し付けられるように唇が重ねられ、悲鳴はおろか、呼吸さえ奪われる
苦しさに唇を開けば、それを待っていたかのようにするりと彼の舌が入ってくる
『…っ?!』
生暖かなものが歯列を割り入り、口内を蠢いている
なんとも言えない生々しい感覚に怯えて逃げようとするも、見透かしたように舌裏へと忍び込んで付け根から扱かれる
尖らせた舌先でやわらかな粘膜や上顎をくすぐるようになぞらえると、ぞくぞくするような痺れが襲う
『ん、やぁ……っ!』
震えながら、精一杯彼の胸を押しても彼はキスをやめてはくれない
それどころか、行為は更に激しさを増し私を翻弄する
息ができない
苦しくて、気が遠くなる
段々と抵抗する気力が消え、抵抗が弱まるにつれ、口づけから荒々しさが消えていく
やがて銀の糸を引きながら、ゆっくりと彼の唇が離れていく
「はあ…可愛いよ、Aちゃん」
『いやっ……っん……ぅ、ん』
再び唇を重ねられ、涙が頬に流れていく
『も、やだ…っは…ちゅ、や…んっ、や……ぁっ』
突然重ねられた唇に言葉を奪われる
噛み付くような荒々しい口づけは、先程のものとはまるで違っていた
「2度とその名前、口にするな」
低い苛立ちを含んだ声と共に深く舌を絡められる
『ンぅ、ん、ん……っ』
目の見えない恐怖と、いつ来るかわからない口づけが今までにない程怖かった
中也とする口づけよりも荒々しいけれど、不覚にも中也よりも上手いと感じてしまう
無理矢理される口づけがこんなに怖いとは知らなかった
中也以外の男性にされるだなんて、思ってもみなかった
まさか、こんな簡単に口づけをされてしまうだなんて、思ってもみなかった
509人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉耶 - 最近あひゃこさんの夢小説ばっかり見ていつも泣いてます!毎回いい作品をありがとうございます!!また太宰さんの小説書いて欲しいです! (2019年8月11日 16時) (レス) id: 2037e6e45f (このIDを非表示/違反報告)
−こま−(プロフ) - 太宰さんんんんん!!かっこいいーー!!!好きですううう!作者さんも、太宰さんも愛してます← (2018年11月22日 20時) (レス) id: 43a4a6fc1b (このIDを非表示/違反報告)
長月冬麻(プロフ) - すっっっごい面白かったです!ヤンデレ文豪さん、ほわぁ…真逆中也さんがあんなことをしていたなんて、さいっっっこうのドンデン返しでしたっ!私あんまり死落ちのヤンデレさん好きではないんですけど、すっっっごい面白くて、好き以外に選択肢がなかったです。 (2018年7月28日 19時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
あひゃこ(プロフ) - かしさん» コメントありがとうございます! いつも死ぬ時は大体途切らせちゃってるのでわかりずらいんですよね(><)すみませんm(_ _)m 閲覧ありがとうございます! (2018年6月19日 21時) (レス) id: 782bc5610f (このIDを非表示/違反報告)
かし(プロフ) - 物凄く面白かったです!最後に夢主の回想が途切れた時はえ?あれ?タブレット壊れた?と思いましたが、そう言うことだったんですね! (2018年6月19日 17時) (レス) id: 5b825520a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:私です x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2018年3月27日 11時