【明治東亰恋伽】君が笑うから2【菱田春草】

86話 ページ46

私は、走る。
そう、春草さんのもとへ。
愛しき私の、好きな人の所に。


鴎外さんの屋敷の前に、辿りつき、扉を開く。


フミさん「あれ、Aさん?」

貴方「シー。春草さんいる?」

フミさん「はい。自分のお部屋にいます。」


フミさんから告げられた通り、私は二階に上った。
すると、春草さんの部屋の前に着き、深呼吸をし、ノックをした。
すると、ドアノブが動いた。
そして、春草さんが出てきた。
春草さんは、だいぶ驚いているようだけど、私はお構いなく飛び付く。


貴方「春草さん！会いたかったです!!」

春草「……!!」

貴方「……?」

春草「こ、これは夢か……。」

貴方「夢じゃないですよ!」


そう私が言うと、春草さんは抱き締めてきた。


春草「よかった……、君に……。」

貴方「長い間待たせてすみません。」

春草「？？何言ってるの。まだ、３ヶ月しか経ってないよね。」

貴方「え。」


ん？前は、明治の１ヶ月が現代の一日……。
あれー、よくわからん、
まあ、いいか。


春草「そう言えば、目の手術成功したんだ。」

貴方「えっ！！本当?!」

春草「うん。」

貴方「よかった……。」


私は、安心した表情を見せたら、急にに唇に違和感が出た。


貴方「んん?!」


春草さんに口づけされていた。
いつの間にか、春草さんの腕の中にいるし。
でも、これはこれで幸せだからいいか。


？「あれー、お二人さん良いところにごめんなーww」

春草「…!?大観…。」

貴方「何で大観さんがここに……。」

大観「ただいま、家の修理中で居候させてもらってます!」


ピースサインされても、困るんですけど……。







私の物語は、これが終わりで始まりなのだ。

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