55話・恋をしていいですか？ ページ22
どんだけ探したって、待ったって彼と会うことは出来なかった。
これだけ待ち続けても、見つからない。
彼とあの日出会った時、運命だと思ったけどそれは間違いだったんだ。
私達に、運命の糸なんてなかった。
恋って気持ちは分からなかった。
けど今なら分かるよ。
君の名前を忘れてしまったけれども、覚えてる。
君に、優しくして貰ったこと、助けて貰ったこと……。
ずっと覚えているから。
だから、貴方意外の誰かに恋をしていいですか。
「いいよ。」
『えっ、一星くん？』
一星「あれ、僕何言ってるんだろう……。」
『と、言うわけで私は、他の人を好きになってみたいのです。諦めたって言えば嘘になる。諦めていない訳でもない。だから……。』
一星「僕は、Aさんがそれで幸せになれるなら、その人を探して怒ります……!!」
『え……?』
一星「な、名前は分からないんですよね?」
『うん…。』
一星「幼い頃の知り合いとか、覚えてる人がいるんじゃ……？」
『あぁ……。私ね、彼が急に消えたから先生に泣きじゃくりながら、聞いたの……。そしたらね、彼……家族が交通事故にあったんだって……。そのまま、彼はどうなったか不明。生きてるって事は確かなの……。それでも、探してくれる?』
一星「はい!」
嬉しい。
一星くんは、いつでも私の味方だ。
助けてくれる。
もしも彼が見付かれなければ、貴方に愛の言葉を送りたい。
『そうだ一星くん。また、私の観察能力鍛えさせて下さいよ?』
一星「了解です。」
『私、師匠の一星くんをいつか抜いて見せます!』
一星「ははっ。頑張って下さいー。どうせ無理だろうけど。」
『む、無理じゃないもんっ!』
一星「頬を脹らませるとか、子供ですか……?!可愛いすぎ………。」
彼が笑い始めるから、私は恥ずかしくなった。
『あんたも子供でしょうがっ!てか、可愛いって何よ！可愛いって!!何回も言うようだけど、私は……「可愛くないでしょ？」あー、そうそう!』
一星「大丈夫ですよ。充分可愛いですから。」
『……///』
今まで嫌だったけど、さっきの可愛いは違う。
ちゃんと、心がこもってた……。
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千 - ゲゲゲのサクヤさん» コメありがとうございます。はい、頑張りたいと思ってます。 (2019年5月5日 18時) (
レス) id: 728c16d1eb (このIDを非表示/違反報告)
ゲゲゲのサクヤ - 作者さん頑張ってくださいね (2019年5月5日 17時) (レス) id: 61d29551d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千 | 作成日時：2019年4月30日 17時
