50話・大きな失敗 ページ17
一星「言いましたね、“可愛い”って。」
『なっ。』
まさか、これが一星くんの策略……?!
先の事まで考えながら言葉を発し……。
一星「Aさんは、１日に2,3回程可愛いと言われてます。その度に、自分を可愛いって呼ぶなと言ってます。それが僕の作戦だったんですよ。」
『ま、負けただと……。』
一星「ちゃんと、何でも言うこと聞いて下さいね?」
『逃げたら……?』
一星「捕まえます。」
『だったら、捕まえて見なさいよ!この長距離得意の私に、勝てるとでも?!』
一星「意地張りすぎです。」
今のところ、捕まえる様子はない。
逃げないからか？
だとしたら、今がチャンスだが……。
一星くんがどう出てくるか……。
『で、先に聞いておくけど、命令は何?』
一星「そう、ですね……。明日１日だけ言うこと聞いてもらうのが良いですかね……。」
『明日……。』
逃げるか、逃げないでこの話を受け入れるか……。
１日中彼の言うことを聞くとなると、何をしでかすか……。
けれども、仮病を使い明日休め……いゃ、次の日って事があり得る……。
一星「僕の話し聞いてます？」
『はい。』
一星「次の試合はアメリカですよね？」
『はい。』
一星「物を燃やすと出来るのは?」
『はい。』
一星「僕の言うことを聞いてくれますか?」
『はい。』
でも、言うことを聞くことによって……。
いゃ、待てよ。
今の質問、私……。
彼の顔を見ると、ニヤっとしていた。
考え事をして、罠に引っ掛かった。
『やや、やっぱり却下っ!!!１日なんて無理っ!!』
一星「“はい”って答えたんですから、取り消しは無理です。」
『それは、無しでしょ!一星くん意地悪しないで下さいっ!!一星くんなんて、“嫌い”ですっ!』
一星「……!」
『あ……。』
私が気づいた時は、遅かった。
「嫌い」と言う言葉が彼の心へと到達してたのだ。
一回言った言葉は＿＿＿
消せない。
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千 - ゲゲゲのサクヤさん» コメありがとうございます。はい、頑張りたいと思ってます。 (2019年5月5日 18時) (
レス) id: 728c16d1eb (このIDを非表示/違反報告)
ゲゲゲのサクヤ - 作者さん頑張ってくださいね (2019年5月5日 17時) (レス) id: 61d29551d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千 | 作成日時：2019年4月30日 17時
