48話・曖昧でも ページ15
助けて下さい。
言い争いになってます。
悠馬くんと逃げ回っていた私のせいで……。
『の、野坂くんは悪くありません……!!わ、私が悪いんです……!!』
野坂「君は、悪くないよ。そもそも、僕ら何も悪いことしてないし。」
灰崎「言っとくが、野坂にコイツを譲る気ねぇからな。」
ヒロト「俺もだ。」
『ちょ、ちょっ!!』
風丸「俺は、もう約束済みだ。」
『してませんよね。』
明日人「俺も、立候補する!」
『まず、何の言い争いか分かってます?』
明日人「圭の、恋人争い。」
分かっていた……。
周りから見たらただの変な人達だよ……。
今日何度も思っているよ……。
『あのっ!!私が付き合いたいと思ってるのは……!!!』
皆が一斉に見てきて、その圧で怯える。
『昔、私を助けてくれた子と付き合いたいんです＿＿＿。』
「は？」
だろうな……。
『幼い時は、虐められてて、ある日転校してきた子に救われて、けれども直ぐ転校して……。それが私の初恋だったの………。けど、顔と名前も曖昧で分からない。けれども、彼しかいないの……!!』
灰崎「分からないんだったら、諦めればいいのに。」
『諦めようとした。けど、近くにいる気がするの。』
野坂「僕達、チームの誰かって事?」
『そう、なるのかも……。』
曖昧でも、覚えてなくてもいい。
私を救ってくれた彼に会いたいんだ。
君の様に、輝きたい。
「あれ、何してるんですか？」
私の周りに集まっていた、皆の間から一星くんの声がした。
『言い争い、かな？』
一星「そうですか。Aさん暇ですか?」
『てか……。』
私は、小さな声で、「今すぐこの場から去りたい。」と耳元で言った。
すると、「分かりました。」と返してくれた。
一星「ちょっと、Aさん借りますね!」
彼は、私の手をとり私達は走る。
いつも、一星くんは色々と助けてくれる。
一緒に居て、安心出来るのだ。
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西 - この方角に福があるはずです
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千 - ゲゲゲのサクヤさん» コメありがとうございます。はい、頑張りたいと思ってます。 (2019年5月5日 18時) (
レス) id: 728c16d1eb (このIDを非表示/違反報告)
ゲゲゲのサクヤ - 作者さん頑張ってくださいね (2019年5月5日 17時) (レス) id: 61d29551d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千 | 作成日時：2019年4月30日 17時
