35.F side ページ35
すやすや眠っているのを起こすのも悪いしまだ寝かせておこうってことになってそのままAちゃんを眠らせておく
まだ20時にもなってないのに(笑)
ちょっと寝たら酔い覚めるかな
「そうだ、最近藤ヶ谷が社長になったばっかなんだろ?」
「そう」
「どうなの仕事は」
ジョッキを片手にテーブルに置いてあるオードブルからたこさんウインナーを手でつまんで食べてる
フォーク使えよ……
「今でも分からないことたくさんあるし、デザインの方なんて無知だから、Aちゃんに教えてもらうことがまだまだあるよ」
「ふう〜ん、Aいい子だよね
仕事に熱心でこの歳になっても夢を持っててさ」
出た、呼び捨て
「うん」
とだけ返事をする
あ、でもお礼をしとくか
そう思ってまた口を開く
「俺がいない間、Aちゃんと話しててくれてありがとう」
おかげで心細くは無かっただろうし
それは北山に感謝してる
「俺も話してて楽しかったよ〜将来有望だな!Aは!さっき少しデザインした洋服見せてもらったけど、俺も刺激受けたよ」
藤ヶ谷も見た?って聞いてくる
見てない
でもそれがなんか悔しくて
誤魔化すように適当に頷いた
「ほんとに分かってんの?Aのデザインセンス」
痛いところを付かれる
「うちの会社来たら絶対もっと活躍出来ると思うんだけど」
なんて突拍子もないことを言うから思わず声が出た
「は?」
北山を軽く睨む
そりゃ北山の方が知識豊富で分かってあげられることも多いだろうけど
俺だって勉強はしてるし、この数ヶ月間は1番近くで見てきたと思ってる
だから、腹が立った
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作者名:mi. | 作成日時:2020年7月30日 22時