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昨日はなみちゃんが私の部屋で一緒に寝てくれたから安心できた
一緒に寝たのは中学生ぶりだと思う
寝る直前まで話してて楽しかった
直樹のことなんか忘れていてぐっすり眠れた
朝、玉森さんが出社してきてすぐにお礼を伝えたら欠伸をしながら
「おはよ〜ん、Aちゃんが無事だったんなら大丈夫〜」
玉森さんらしい軽〜い返事
「それと、ご心配をお掛けしてすみませんでした」
「無事って分かったから大丈夫だったってば〜
あ、でもガヤ社長にはお礼言った方がいいんじゃない?」
社長?
私が社長に助けてもらったの知ってるの?
「社長ですか……?」
どういうことだろう
「だって俺は、Aちゃんが心配だったけどAちゃんにLINEしてただけでさ、ガヤ社長から電話かかってきてはじめて知ったんだよね。昨日ストーカーに襲われそうになったこと」
そう周りに聞こえないように小声で言った玉森さん
そっか
昨日は何も考えていなかったけど
なみちゃんが玉森さんと電話したあとに私が何も言わなくても分かってるからって言ったのは玉森さんが社長から聞いた話を伝えてくれたからか
玉森さんが知ってるはず無かったもんね
「ガヤ社長、Aちゃんの電話番号俺に聞いて電話自分ですればいいのに、俺から連絡してって言うから電話したの」
そうだったんだ
「無事で良かったよ……」
私の頭を優しく撫でてサッと作業場の方に行った玉森さん
たった一言だったのにその言葉が重く私の心に響いた
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作者名:mi. | 作成日時:2020年7月30日 22時