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前と同じ焼肉屋さん
また玉森さんが歩くのめんどくさいって言うからここに来た(笑)
玉森さんさっきからずっとポリポリサラダスティック食べてる
うさぎみたいで可愛い……
玉森さんは大根食べながら最近の私の仕事っぷりを褒めてくれるし、他の人も言ってたよって教えてくれる
誰かに頑張りを認められるって嬉しい
「そうそう、そういえばガヤ社長も」
またポリポリと野菜をかじりながら教えてくれる
社長も褒めてくれていたことを知って胸が熱くなる
玉森さんから社長の名前が出たから私からも社長の話題を振ってみる
「玉森さんって社長と仲良いですよね？」
「え〜？あ〜まあね〜〜〜俺会社以外ではガヤって呼んでるよ」
はっ！
さすが誰にでも好かれる玉森さん…
距離の縮め方が早い
別に今はAちゃんと2人だしガヤでいいか〜なんて言ってる
「社長ってモテそうですよね〜」
遠回しに聞いてみよ
「いきなり(笑)モテるも何もガヤは」
「はい？」
玉森さんは何か言いかけて話を止めた
そっぽを向いたと思ったらすぐに真剣な顔で私を見つめる
「Aちゃん、ガヤのこと好きなの？」
「えっ？なんでですか〜(笑)」
「そう顔に書いてあるから」
私が何も言えずに下を向いていると
「ガヤはやめなよ」
そう私に聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな声で言った
小さな声でもずっしりと私にのしかかる
『やめなよ』
なんで……？やっぱり彼女さんがいるから？
好きなのは私の勝手じゃないのかな
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作者名：mi. | 作成日時：2020年7月30日 22時
