幸せですかと尋ねられたら [冨岡義勇] (ページ21)

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不死川視点

冨｢A？｣

聞き覚えのある声

そして

『義勇さん！すみません、待たせてしまったかしら』

2人の関係は知らねぇ

というより知り合いだったってことも知らなかった

でも…

"義勇さん"ってことはやっぱり

不｢あぁ？冨岡ァ？｣

冨｢不死川…｣

『そっか！2人とも柱だから面識あるんですよね！お友達ですか？』

不｢友達ではねぇ、断じて｣

でも俺の中で全てつながった気がした

最近テンションの高い冨岡

鮭大根の弁当をもってお館様の屋敷の前にいたA

任務後はやけに早く家に帰りたがる冨岡

柱の女について聞いてきたA

全部そういうことかよ

けど、

不｢お前ら、付き合ってんのかァ？｣

認めたくなくてそう尋ねた

『えっと…その…』

なぜ口ごもる？

冨｢結婚している。

そして俺は今Aと2人で出かけているんだ。もうそろそろいいか？｣

不｢結婚…｣

それは予想していなかった

結婚て…

『あの、ごめんなさい、言ってなくて…』

不｢Aはこいつが好きなのか？｣

だってこいつ冨岡だぜ？

不釣り合いだろ！

『えっ…』

冨｢見合い結婚だ。お互いそういう感情はない｣

あぁ？お互いだぁ？

絶対嘘だろ

少なくともお前はAが好きだろ

独占欲むき出しにしやがって

で、Aも多分冨岡が…

冨｢A、行くぞ｣

不｢A！また弁当食わせてくれ｣

『あ、はい！また今度！』

最後のは完全に単なる意地悪だったな

でもこれくらいいいだろ

はァ…俺Aが好きだったんだな

今更気づいても遅せぇけど