幸せですかと尋ねられたら [冨岡義勇]

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冨岡さん運ばないと


『冨岡さん、大丈夫ですか？』

お、重い…

冨岡さんが背中に覆い被さる形でズリズリ廊下を引きずる


ドサッ


『ふぅ…』

なんとか布団まで運べた

『お水持ってきますね』

枕元から立ち上がろうとしたら

『ひゃっ』

グイッと腕を引っ張られて視界が反転




気付いたら冨岡さんに押し倒されていた

『冨…岡…さん？』

冨｢A…｣

酔っ払っているからか頬が紅潮していて色気がある冨岡さん

冨｢暑い…｣

隊服を脱いで鍛えられた上半身があらわになる

『酔ってるんですね、冨岡さん。お水持ってきますからどいて…』




私は至って冷静である



照れてなんていない




そう、照れてなんて…



冨｢名前で…呼んでくれないのか？

いつまでたっても苗字のまま…｣





前言撤回、照れている




『冨岡さん、ふざけてないでどいてください』

冨｢名前で呼んでくれたらどく｣



わがまま！！

普段の冨岡さんからは考えられない姿だった



仕方ない


『ぎ…義勇さん…』

冨岡さんは満足そうに微笑んだ

そしてそのまま顔を近付けてくる

『義勇さん！？』


スースー


『寝てる…』

そして重い

なんとか覆い被さっている冨岡さんを横にすることはできたががっちりホールドされていて腕から抜け出すことができない

目の前は鍛え抜かれた冨岡さんの胸

いや、寝れるわけないじゃん？

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