暖かい手をさしのべて《○○○》 (ページ44)

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ﾍﾟﾄﾗ｢そう

確か題名は…

"暖かい手"｣

ｴﾚﾝ｢Aが子供の時1番好きだった絵本です！！｣

ﾍﾟﾄﾗ｢ええ、お母さんとの思い出の絵本だって嬉しそうに話してくれたわ

でもお母さんを奪ったのは自分だとか…｣

ｴﾚﾝ｢え？｣

ﾘｳﾞｧｲ｢おい、｣

リヴァイの声にペトラはさっと掃除に戻る

ﾘｳﾞｧｲ｢全然なってない

全部やり直してこい｣

ｴﾚﾝ｢す、すいません！！

(母さんを奪ったのがA？どういうことだ？

母さんは巨人に食べられた

まさかその原因がAとか…？

それなら俺らに会いたくない理由もわかる

A、教えてくれよ

5年前なにがあったのか___。)｣

その日の夜

リヴァイ班のメンバーたちは机を囲って話していた

ｴﾙﾄﾞ｢我々への待機命令は後数日は続くだろう

だが、30日後には

大規模な壁外遠征を考えてると聞いた。

それも今期卒業の新兵を早々に交えると…」

ｸﾞﾝﾀ｢それは本当かエルド!?」

ｵﾙｵ｢ガキどもはすっかり腰を抜かしただろうな｣

『ほんとのことなの？リヴァイ』

ﾘｳﾞｧｲ｢作戦立案は俺の担当じゃない。

だが、エルヴィンの事だ。

俺たちよりずっと多くの事を考えているだろう」

ｴﾙﾄﾞ｢確かにいつもとは状況が異なるからなぁ

多大な犠牲を払ってきたマリア奪還作戦が白紙になったかと思えば急に新しい希望が降って沸いた…｣

みんなの目線がエレンに集まる

ｴﾙﾄﾞ｢エレン、未だに信じられないんだが巨人になるって言うのはどういうことなんだ？｣

ｴﾚﾝ｢その時の記憶は曖昧で…ただ、きっかけになるのは自傷行為です。こうやって手を…｣

ここで急にエレンが話すのをやめて考え込み始めた

ﾘｳﾞｧｲ「お前らも知ってるだろう、

報告書以上の事は聞き出せねえよ」

『まあでもあの人は黙ってないだろうなぁ』

ﾘｳﾞｧｲ「…確かに、

下手にいじくり回されて死ぬかもな、お前」

ｴﾚﾝ「え!?あいつとは……？」