暖かい手をさしのべて《○○○》 (ページ30)

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エレンside

目の前に降り立った自由の翼のマントをはためかせた2人

その顔を見た時心臓がドクンと跳ね、息が止まった

Aだ

5年ぶりでも分かる

少し大人っぽくなったA

だがその表情は5年前とは別人のようだった
俺が大好きだった笑顔はそこにはなかった

その時疑問が生まれた

"なぜAは調査兵団に？"

"副兵長って呼ばれてたよな？"

"そもそもなぜAは俺たちの前から姿を消したんだ？"

疑問が溢れて止まらない

Aと話したい

いや、その前に抱きしめてやりたい

5年前のように

しかし

『私は会いたくなかった』

酷く冷たい声だった

俺の知らないAがそこにはいた

俺たちの止める声を無視してさっそうと飛んでいったA

ﾐｶｻ｢A…どうして…｣

ﾘｺ｢おい、壁を上るぞ！！｣

ｴﾚﾝ｢ミカサ、疑問はたくさんあるがとりあえず命令に従おう

ミカサ！！｣

ﾐｶｻ｢ﾊｯ

あ、うん｣