暖かい手をさしのべて《○○○》 (ページ25)

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ﾘｳﾞｧｲ｢ついたぞ｣

『ここどこ？』

ﾘｳﾞｧｲ｢訓練兵の施設だ｣

『…帰る』

ﾘｳﾞｧｲ｢俺は帰らねーが今までの道を歩いて帰るというなら帰っていいぞ｣

『…チッ』

ﾘｳﾞｧｲ｢ちょうどエルヴィンからここの長官に伝える伝言を頼まれたんだ｣

エルヴィン団長のことだからこのタイミングなんかわざとな気がする

『あのカツラ野郎…』

ﾘｳﾞｧｲ｢本人に言ってやれ

多分泣くぞ｣

『くすくすくす』

広い運動場みたいな所に出た

?｢イェーガー訓練兵!!何度言えば分かる!?重心は下だ!!｣

ｴﾚﾝ｢はい！！｣

エレンだ

遠目でもはっきりと分かる

あれがお姉ちゃんで…アルミンもいる

ﾘｳﾞｧｲ｢やっぱ家族なんだろ？

あいつか？お前とよく似た黒髪の…｣

『…うん

でも家族じゃない』

ﾘｳﾞｧｲ｢またべそかいてんのか？｣

『別にかいてない』

ﾘｳﾞｧｲ｢まあいい

俺は今から長官のところに行くがついてくるか？｣

『長官って訓練兵の中心にいる人？』

ﾘｳﾞｧｲ｢あぁ｣

『絶対行かない』

お姉ちゃんたちの近くに行ってなるものか
ただでさえ今駆け寄りたい衝動にかられているのだから…

ﾘｳﾞｧｲ｢そうか｣

『この辺散歩してる』

みんな大人っぽくなってたなぁ

私のこと死んだと思ってるんだろうなぁ

私のこと覚えてるかなぁ

?｢おっと…｣

『あ…ごめんなさい』

誰かにぶつかってしまった

訓練兵の人かな

?｢…綺麗な黒髪だ//｣

『あの…どうも』

?｢ってそんな話してる場合じゃねーんだ

くそエレンのやつ、先行きやがって

長官に殺される!!｣

走っていってしまった

エレンとか言ってたな

相変わらず元気なんだ

綺麗な場所についたので座る

なんだかここ、エレンがよく昼寝してた原っぱに似てるな

会いたい

声が聞きたい

また笑って欲しい

でもこの願いは叶えられない

私が捨てたんだから

ﾘｳﾞｧｲ｢やっぱべそかいてんじゃねーか｣

『…かいてない』

ﾘｳﾞｧｲ｢もう俺は帰れるが…ほんとにいいのか？｣

『いいの

遠目から見れただけで…その…

ありがとう連れてきてくれて』

リヴァイは少し笑って私の頭にポンと手を置いた