暖かい手をさしのべて《○○○》 (ページ24)

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兵｢うわぁぁぁ

はなせぇぇぇぇ｣

ｻﾞｯ

『大丈夫…ですか』

兵｢あ、ありがとう｣

可能な限り助けてはいるけどそれでも目の前で食べられていく兵士は大勢いる

なんで助けられなかった

なんで…

なんで私はこんなに弱いの

ｴﾙｳﾞｨﾝ｢目的地点まで到達した!!

撤退するぞ!!｣

ﾘｳﾞｧｲ｢おい、A

早く後ろ乗れ｣

『まだたくさん巨人いるよ？死んじゃった仲間の遺体も回収できてない…』

ﾘｳﾞｧｲ｢だめだ

そのまわりにたくさんの巨人がいるのが見えないのか？まずおまえの命を大事にしろ｣

『…』

ﾘｳﾞｧｲ｢A、命令だ

後ろに乗れ｣

『…わかった』

『リヴァイ、私はどうしてこんなに弱いの？』

ﾘｳﾞｧｲ｢…お前はよくやった

まずは生きて帰るだけでじゅうぶんだ｣

『でも…たくさん死なせた

リヴァイ、私もっと強くなりたい

リヴァイを超えられるくらい』

ﾘｳﾞｧｲ｢俺を超える？

ふんっ楽しみにしている

そんな日が来ればだけどな｣

壁外調査から帰還して数日

ﾊﾝｼﾞ｢A、最近またハードに訓練してるんだって？｣

『まだまだ全然足りない…これじゃあ誰も守れない』

ﾘｳﾞｧｲ｢根を詰めすぎるのもよくないからな｣

『わかってる』

ﾊﾝｼﾞ｢そうだ、気分転換に訓練兵を見に行ったら？

今年はすごい優秀らしいよ｣

ﾘｳﾞｧｲ｢へぇ｣

ﾊﾝｼﾞ｢確か名前は…

ミカサ・アッカーマン｣

『え？』

ﾘｳﾞｧｲ｢なんだ？知り合いか？

そういえば姓が一緒だよな

お前も確かアッカーマン家の…｣

ﾊﾝｼﾞ｢へぇもしかしてお姉さんとか？｣

『私に家族はいない』

ﾊﾝｼﾞ｢え、でも…｣

『いないって言ってるでしょ！！

あ…ごめんなさい』

ﾊﾝｼﾞ｢いや、こっちも聞きすぎたね｣

『ちょっと外に出てきます』

お姉ちゃん

訓練兵になったんだ

そういえばあれから2年だもんな…

お姉ちゃんがいるってことはエレンもいるんだろうな…もしかしたらアルミンも…

ﾘｳﾞｧｲ｢おい、後ろ乗れ｣

『え？』

ﾘｳﾞｧｲ｢いいから早く｣

言われるがままにリヴァイの後ろに乗る

『ねぇどこいくの？』

ガン無視

『このクソチビが…(ﾎﾞｿｯ)』

ﾘｳﾞｧｲ｢あ？なんか言ったか？｣

『いいえ何も』