暖かい手をさしのべて《○○○》 (ページ22)

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それからずっと私は訓練し続けた

調査兵団が壁外調査に行く時は毎回死ぬほど心配して自分が行けないことの歯痒さを感じて、リヴァイが帰ってくると安心してその腕の中で眠る

そんな日々が2年続いた

ﾊﾝｼﾞ｢明日はAも壁外調査初参加だね！｣

『うん』

ﾊﾝｼﾞ｢壁外は楽しいよ～なんたってあの巨人を間近で見れるんだからね～｣

ｴﾚﾝ｢おいハンジ

Aに変なこと吹き込むんじゃねー｣

ﾊﾝｼﾞ｢ごめんごめん！緊張をほぐしてあげようとおもってさ～｣

『別に緊張してない』

ﾊﾝｼﾞ｢ほんとに～？｣

『ほんと』

ﾊﾝｼﾞ｢ほんとに～？｣

ハンジさんに頭をぐりぐりされる

『うざい…』

ﾊﾝｼﾞ｢今ちょっと笑った！？｣

『笑ってない』

ﾊﾝｼﾞ｢笑ってたよ～｣

ﾘｳﾞｧｲ｢そろそろ離してやれ

おいもうそろそろ寝る時間だろ｣

『はーい』

明日は壁外調査だ。ハンジさんにはああ言ったけど実はちょっと緊張してる。リヴァイに迷惑かけたらどうしよう

お母さんみたいなことになったら…

いや、考えるのはやめよう

でも1回考え始めたらなかなか抜けなくて。寝返りを何度もうつ

コンコン

『誰？』

ﾘｳﾞｧｲ｢俺だ｣

カチャ

『どうしたの？』

ﾘｳﾞｧｲ｢寝れねーんじゃねえかと思ったら案の定だったみたいだな｣

『…なんでわかったの』

ﾘｳﾞｧｲ｢何年一緒にいると思ってんだ

脳天気なハンジと一緒にすんなよ｣

『一緒に寝てくれる？』

ﾘｳﾞｧｲ｢あぁ｣

『あのね、私お母さんを殺したの』

ﾘｳﾞｧｲ｢は？｣

ベッドの中でぽつりぽつりと話し始める

リヴァイは最後まで何も言わずに聞いてくれた

『だからね、私怖いの

私のせいでまた誰かが死ぬんじゃないかって…それがもしリヴァイだったらって…

お母さんの時みたいに』

ﾘｳﾞｧｲ｢お前間違ってんぞ｣

『え？』

ﾘｳﾞｧｲ｢お前の母親はお前のせいで死んだわけじゃねー。巨人のせいで死んだんだ

だからお前が罪悪感を感じる必要は無いしお前の母親だってお前がそう思うことを望んでるわけねーだろ｣

『うん』

ﾘｳﾞｧｲ｢じゃあ何も思う必要ねーじゃねーか

それに…｣

急に話すのをやめたリヴァイ

リヴァイに抱き寄せられた
リヴァイのがっしりした胸板を感じる

ﾘｳﾞｧｲ｢ほら、聞こえんだろ

俺は生きてる｣

ﾄﾞｸﾝ

ﾄﾞｸﾝ

ﾄﾞｸﾝ

ﾘｳﾞｧｲ｢俺は人類最強だぞ？お前に迷惑かけられても死なねーよ｣

『自分で言っちゃうんだ』