暖かい手をさしのべて《○○○》 (ページ16)

今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:89,243 hit

15 ページ16

リヴァイside

ﾘｳﾞｧｲ｢おい、エルヴィン、この辺はもう片した

向こうに行くぞ｣

巨人がシガンシナ区に入ってきたという早馬が到着してから2時間

くそっ何人死んだ

ｴﾙｳﾞｨﾝ｢おい、これはなんだ｣

ﾘｳﾞｧｲ｢…わからん｣

地面が真っ赤だ
周りに数えきれない巨人が倒れていることから巨人の血なのだろう

ｴﾙｳﾞｨﾝ｢考えるのは後だ。生存者を探そう｣

ﾘｳﾞｧｲ｢この様子だと希望は薄いがな｣

ﾘｳﾞｧｲ｢前方から2体の巨人

10メートル級と12メートル級だ

俺が右をやろう｣

ｻﾞｽｯ

ｻﾞｽｯ

ブレードに手をかけた瞬間2体の巨人が倒れた

早すぎる

目で追えないスピードだ

そんなやつ俺以外に調査兵団にいたか？

ﾘｳﾞｧｲ｢誰だ｣

ブレードを構える

倒れた巨人から立ち上がったのは血まみれの女の子

ｴﾙｳﾞｨﾝ｢君、大丈夫なのか？｣

『…』

ﾘｳﾞｧｲ｢これはお前がやったのか？｣

『そう』

ﾘｳﾞｧｲ｢立体機動装置？そんなのどこで…｣

『あの人』

女の子が指さしたのは倒れている兵士

ｴﾙｳﾞｨﾝ｢立体機動装置の使い方を習ったことがあるのか？｣

『知らない。あの人がこれ使って倒してたから何となくわかった』

ｴﾙｳﾞｨﾝ｢使い方を知らずに見ただけで使いこなし、こんなにたくさんの巨人を倒したのか｣

『別に…悪い奴らを倒しただけ』

こんな目をしたガキは見たことがない
まぁガキは嫌いだが

ｴﾙｳﾞｨﾝ｢君、家族は？｣

『…いない

私はもう家族にはなれない』

ｴﾙｳﾞｨﾝ｢…君、名前は？年齢は？｣

『A・アッカーマン

8歳』

ｴﾙｳﾞｨﾝ｢そうか、A

単刀直入にたずねる。

調査兵団に入らないか？｣

ﾘｳﾞｧｲ｢おい、エルヴィン、まだガキだろ｣

ｴﾙｳﾞｨﾝ｢歳なんて関係ない。素晴らしい才能だ｣

リヴァイside完