17、そういうの心臓に悪い ページ19
『で、アッ!?』
gr「…ご苦労」
閉じていたはずの赤い瞳がしっかりとこちらを見たと思ったら、首に腕を回されて引き寄せられた。何を言ってるのかわからないと思うが俺も何が起こったのかわからない(大混乱)
当然倒れた体を咄嗟にグルッペンの顔の横についた腕で支えた。
『お、起きてらしたんですね…』
冷や汗だらだらである。そら寝てたと思ったら突然これって!どんなホラーより怖い!
gr「おう。いつ来るかな〜って待ってた」
『そ、そすか…。ちょ、この体制色々辛いんで離してもらっていいすか』
グルッペンの顔めっちゃ近い!顔良い!怖い!
そう言えばグルッペンはにやりと意地悪気に笑う。
gr「つれないこというなよ。俺たちの仲だろ、A」
『いや今日初対面でしたよね』
gr「そーだったか?」
クツクツと喉の奥で笑うグルッペン氏。
どんな親密な仲だったらこの距離普通なんですか僕知らないですこの人パーソナルスペースゼロかよ
gr「…失礼なことを考えてないか?」
『なんでわかるん!?』
もうこの存在が神秘通り越してホラーだよ!怖いよォ!助けて
『いや俺にはすいませんそういう趣味ないんですいませんほんと離してもらっていいですか』
こうなりゃ必殺命乞い!
gr「残念だが俺もない」
しかし相手には効果がないようだ…。
『エッ、じゃあなんなんですかこれ』
gr「ノリ?」
『酔っ払いめェ…。』
あっけらかんと言い放たれた言葉に苦々しく呟けば彼は大きな声で笑う。それにつられて少し笑う。
gr「トン氏は?寝たのか」
『寝かしつけましたよあの幼女。アンタも寝て』
gr「眠い」
『寝て(迫真)』
ギリギリ空いている片手でグルッペンの目の下の薄い隈をなぞる。
多少くすぐったそうにしながら彼は「お前が抱き枕になってくれるなら」なんて冗談を言った。
『こんなおっさん抱き枕にして何が楽しいん?』
gr「ぶっちゃけ今なら誰でもいい」
『サイテー』
けらけら笑って俺は彼の腕から抜け出す。
『ほら、寝て』
ブーブー文句を垂れながらも彼は素直に瞳を閉じた。そして駄々こねた割には割と秒で寝た。マジで眠かったんじゃん。
俺ははた、と掛けるものがないことに気が付いた。いや多分どっかにあるんだろうけど家主の許可なしで漁るのは気が引けたので、俺の着ていた上着をとりあえず掛けることにした。
俺タンクトップになったけどまぁいいです。需要はない。
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ぽぽ - お米美味しい〜! (4月28日 0時) (レス) @page35 id: 8fec33f08b (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 周りに睦月って人がいるので、めっちゃ吹いたw!ちょー面白いです! (2023年3月29日 21時) (レス) @page41 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - ゾムさんと男主の米食害がみたいでっす! (2020年3月23日 21時) (レス) id: 6dd1ea0e59 (このIDを非表示/違反報告)
無名の国民 - こういうのが読みたかってん… (2020年2月3日 19時) (レス) id: 314e44b3bf (このIDを非表示/違反報告)
稀(プロフ) - 由利さん» コメントありがとうございます。「チーノ!(仲間のチーノへの呼びかけ)オスマン(だ)、オスマンを殺れ!」という意図でした。なので直後にチーノの「任せとけ」が来ています。分かりにくくてすいません…… (2019年9月15日 16時) (レス) id: a775866780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稀 | 作成日時:2019年8月4日 17時