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「いや、意味分かりませんって」



中原さんの腕を掴んで離そうとするも、彼も男の人で私の力なんかじゃビクともしない。

それが気に食わなかったのか、グイッと引っ張られ気づけば目の前には中原さんの顔があった。


ち、近いんだけど…!?




「分かんねぇなら教えてやるよ」




意味深な言葉のあと、私たちの距離はゼロになった。





唇に触れる柔らかいものが何なのか分からない。


否、理解しようとしてない。


ツンと香る煙草の匂いや、甘ったるい香水の匂いが鼻につく。




「んっ…」




私…キスされてるの?



理解すると同時に頬が熱くなっていくのが分かる。
まさか人生初のキスが誘拐犯とだなんて…!
お嫁さんにいけねぇよ!



「…舌出せよ」



少しだけ離した唇から甘い吐息がかかる。
これに従わなければどうなるか…考えれば考えるほど体が震えた。



「む、むりっ…ぁ!」



否定しようと開いた口を待ってましたと言わんばかりにこじ開けて中原さんの舌がねじ込まれた。

舌を引っ込めれば絡められ引っ張り出される。

僅かに開いている隙間からどちらか分からない唾液が垂れた。



「…ぷはっ……!」




くる、しい…!



息をする間もないキスに頭がクラクラすた。
一方、彼は慣れているのか余裕そうな表情だ。


むかつく…



変なモヤモヤが私の心に広がった。









その時、コツンっと靴の音が響いた。









「やだなぁ中也。____私の”A”に何してるんだい?」





傷一つ無い彼は、私達を光のない瞳で見下ろしていた。

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ユリア(プロフ) - 最初はいい感じだったのに、途中から険悪な雰囲気になっててどうなるかと思いましたが、お互いに仲直りできたみたいでよかったです!素晴らしい作品をありがとうございました。 (2023年1月16日 15時) (レス) @page37 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - ochanekosakuraさん» こちらこそ最後までありがとうございました!泣けるような作品をかけて良かったです(*´∀`)-3 (2017年8月26日 3時) (レス) id: e35c262d1b (このIDを非表示/違反報告)
ochanekosakura(プロフ) - 完結、おめでとうございます!! (2017年6月23日 22時) (レス) id: fc991a18e7 (このIDを非表示/違反報告)
ochanekosakura(プロフ) - 中也推しの私は、最後泣いちゃいましたァ笑天さん、素晴らしい作品を、ありがとうございます!! (2017年6月23日 22時) (レス) id: fc991a18e7 (このIDを非表示/違反報告)
天さん - ユウギさん» な、なんと嬉しいお言葉を(´;ω;`)ブワッありがとうございます!続編の方も頑張りますので!(*・ω・)*_ _)ペコリありがとうございました!! (2017年3月17日 0時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天さん | 作者ホームページ:http:/http://commu.nosv.org/p/tensan819  
作成日時:2017年1月30日 1時

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