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中原side




「決まったかね?」




少しの明かりに照らされた首領の目が、ギラリと光る。
背筋が凍る中、自分の答えを伝えた。





「俺は、アイツと共に生きます。それが例え茨の道だったとしても覚悟の上です。アイツの両親と同じように」





「ほう。……君は二年前の話を覚えているかね?」





腕を組み直した首領が、懐かしそうに目を細めた。


もちろんだ。あんな話…忘れる方が難しい。





「アイツ…Aの母親がポートマフィアの五大幹部の一人で、父親は武装探偵社の社員だった事……ですよね」




今でも覚えてる。
Aの両親に会ったことはねェ。
俺が知る前に、母親がポートマフィアを裏切ったからだ。


その後、二人はAを残して殺された。
世間では事故死として片付けられたようだが。




「はぁ……。いくら止めても君は自分の答えを信じるだろうねぇ。そんな君に一つだけ。彼女を頼んだよ」






「もちろんです」






首領の言葉の意味は、いつも奥が深い。
その”頼んだ”には一体どれくらいの重みがあるのか。
俺には計り知れなかった。



それでも、俺はAを守る事を決意した。
それが例え報われぬ恋だったとしても、どんな結末になろうとも最後には二人で笑っていられる……そんな関係になりたい。





月明かりに照らされるエレベーターの外。
Aがいる病院はここから見えるが、凄く遠く感じる。





「絶対ェ許してくれないよな…」




自嘲気味に笑い、目元を手で覆った。

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ユリア(プロフ) - 最初はいい感じだったのに、途中から険悪な雰囲気になっててどうなるかと思いましたが、お互いに仲直りできたみたいでよかったです!素晴らしい作品をありがとうございました。 (2023年1月16日 15時) (レス) @page37 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
天さん(プロフ) - ochanekosakuraさん» こちらこそ最後までありがとうございました!泣けるような作品をかけて良かったです(*´∀`)-3 (2017年8月26日 3時) (レス) id: e35c262d1b (このIDを非表示/違反報告)
ochanekosakura(プロフ) - 完結、おめでとうございます!! (2017年6月23日 22時) (レス) id: fc991a18e7 (このIDを非表示/違反報告)
ochanekosakura(プロフ) - 中也推しの私は、最後泣いちゃいましたァ笑天さん、素晴らしい作品を、ありがとうございます!! (2017年6月23日 22時) (レス) id: fc991a18e7 (このIDを非表示/違反報告)
天さん - ユウギさん» な、なんと嬉しいお言葉を(´;ω;`)ブワッありがとうございます!続編の方も頑張りますので!(*・ω・)*_ _)ペコリありがとうございました!! (2017年3月17日 0時) (レス) id: 6b9cd4fe2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天さん | 作者ホームページ:http:/http://commu.nosv.org/p/tensan819  
作成日時:2017年1月30日 1時

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