36話 鍛錬馬鹿な先輩の段 ページ6
泡沫 ザクロ様リクエスト
『………』
「どうしたんですか？A先輩。」
「あっ！A先輩！！」
とてとてと可愛らしい足音が聞こえてくると思ったら団蔵と左吉だった様だ。二人は委員会が終わったらしく、自室へと向かっていたらしい。たまたま私が居たために声を掛けたのだろう。
『何でもないよ。』
微笑みながらそう返すと不安げな顔になる左吉。団蔵は相も変わらず笑顔だ。
「なら、良いのですが…。」
『心配してくれてありがとう。』
頭を撫でると照れくさそうにはにかむ左吉。い組はこういった経験がない様で、彦四郎にやるといつも顔を真っ赤にしている。
「むぅー…」
私の真横で頬を膨らます団蔵。もしかしてやってほしかったのかな？同じ様に撫でてあげると機嫌が良くなる団蔵。二人が可愛いせいでつ暫くの間撫で続けてしまった……。
二人はお礼を言い、自室へと帰ってしまったので暇になってしまった。やる事もないので、廊下の縁側で足を交互にゆらゆらと動かしていると軽く叩かれる頭。
『痛っ！』
「何をしとるんだ貴様は。」
荒い言葉遣いで私の隣へと来たのは会計委員長の潮江先輩だった。
『お父さんには関係ないﾃﾞｼｮｫｰ。』
膨れっ面で素っ気なく返すと10キロ算盤を構える潮江先輩。えっ？ちょっと待って殺す気か？
「何度言ったら分かるんだ…！俺はお前の父でもなんでもなァい！！！」
勢いよく振りかざされた10キロ算盤を軽々しく交わし、潮江先輩へと目線を向ける。
『…べぇーだ。』
舌を出してからかえば途端に怒り出す潮江先輩。
「おっ前は……先輩に向かってなんて態度だ！！」
『怒りっぽいのは体に悪いですよ。』
「誰のせいだと思っとるんだ！！！」
『少なくとも私じゃないですぅー(･ｰ`･)』
「…こいつ…(#＾ω＾)ｲﾗｧ」
『それでは。そろそろ私の身の危険を感じるので。』
「あっ！待てこの野郎！！」
『野郎じゃ無いですぅー。』
潮江先輩から逃げ、自室へと戻ると呆れ顔の三木ヱ門がその場に座っていた。
「…お前また潮江先輩の事怒らせたのか？」
『さぁね。向こうが仕掛けて来たから私は悪くない。('-')』
「全く………。先が思いやられる。」
大きく溜息をつく三木。いつも私が潮江先輩にちょっかいを出すもんだから、同室として責任をとれだのなんだのと愚痴を聞かされてるらしい。
→続く
37話 続＊理解不能の段→←35話 続＊セコムしてますか？の段
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紗那(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！続き楽しみにしてます！！ (2019年12月2日 19時) (
レス) id: a5ce07c098 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐メンタル［ 'ω' ］(プロフ) - 桃さん» わぁぁ！ありがとうございます！！参考にさせていただきます！！インスピレーションってふとした瞬間にしか来ないんですよねェ)) (2018年8月11日 13時) (レス) id: 25e64bdab7 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - おはようございます インスピレーション湧かない時ってありますよね私も小説作ってるので分かります 私は音楽を聴いたり忍たまとか観たりしてインスピレーションを得ています (2018年8月11日 11時) (レス) id: af8a0276d1 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐メンタル［ 'ω' ］(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます！すみません…あまりヒロアカは詳しくなくて……私の知識不足で申し訳ございません…… (2018年8月10日 17時) (レス) id: 25e64bdab7 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐メンタル［ 'ω' ］(プロフ) - 天然水豆腐さん» ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞありがとうございます好きです大好きですぅぅう！！もう結婚しよ…))(´・ω・｀) (2018年8月10日 17時) (レス) id: 25e64bdab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐メンタル［ 'ω' ］ | 作成日時：2018年3月13日 0時
