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会社の休憩所から、暖かい珈琲の香りが漂ってきてつられて向かうと先客がいた。
em「おや、Aさんも休憩ですか？良かったら珈琲飲みます？」
「はい、是非！」
そこにいたのはエーミールさんで、彼のお言葉に甘えて、暖かい珈琲を頂いた。
「珈琲はいつもブラックですか？」
em「そうですね、気分にもよりますけど」
「エーミールさんって、モテそうなのにモテないんですね〜」
em「…Aさんに言われると心にクるんで！」
「あはは、すいません」
エーミールさんは社内でも皆にイジられていて、
よくネタにされているのを見かける。
だからつい、私も彼を揶揄ってみたくなるのだ。
em「Aさんはその、誰かと付き合ったことあります？」
「……一度だけ」
私があはは、と明るく言ったら、エーミールさんは顔を強張らせ、「嘘やん…」と肩を落とした。
「……なんか、ごめんなさい…」
em「いや、ええんです。ほんまに女性とこんなに親しくなったのはAさんくらいなんです」
えへへ、と彼は私にはにかむ。
彼はよく表情がころころ変わる。愛嬌があって、絶対モテると思うんだけどなあ。
「エーミールさん！」
em「は、はい！」
「あの、私で良ければ何でも相談乗りますから！エーミールさんには沢山教えて頂いたりしたので、何か私に出来ることがあれば言ってくださいね」
em「Aさん…！」
私が彼にしてあげられることはこれしか思いつかなかった。
しかし彼は喜んでくれたみたいで、少し涙ぐみながら「ありがとうございます」と言った。
em「…早速、ひとついいですか？」
「はい」
em「女性は顔と金で決めるってよく言いますけどそうなんです？」
「まあ、人によると思いますけど…」
em「Aさんはそうなんですか？」
「私ですか？確かにお金持ってる人がいいですね、…まああとは直感、ですかね」
エーミールさんは私の言葉にはてなを浮かべる。
なんか自分の理想の人をこうして聞かれるのは恥ずかしいな。
「直感でいいな、と思った人です！」
em「…うーん、難しいですねぇ」
エーミールさんは「頑張ります」と、私に一言
言って部屋を出た。
何を頑張るのか、私にはよく分からなかったけど
彼は優しい笑みを浮かべていたので、良かった。
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珈琲のお供に
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まちや。(プロフ) - ディスペアさん» ハッ！確かに仰るとおりでした！！こっそり直させていただきました、ご指摘ありがとうございました！ (2020年3月22日 23時) (
レス) id: e16223c2be (このIDを非表示/違反報告)
ディスペア(プロフ) - ちなみに、ページ47です (2020年3月21日 22時) (レス) id: 5646c995e2 (このIDを非表示/違反報告)
ディスペア(プロフ) - 続編更新を毎日楽しみにしてます！ところでホワイトデーって14日じゃなかったでしょうか？間違ってたらすいません(ーー; (2020年3月21日 22時) (レス) id: 5646c995e2 (このIDを非表示/違反報告)
まちや。(プロフ) - レッ狐さん» 更新多くてうるさかったらすいません！続編でもよろしくお願いしますー！温かいお言葉とても励みになります(＞人＜;) (2019年4月22日 19時) (レス) id: e16223c2be (このIDを非表示/違反報告)
レッ狐(プロフ) - 一気に更新されてて凄くびっくりしました!いつも更新お疲れ様です!続編も楽しみです。無理せず頑張ってください! (2019年4月21日 18時) (レス) id: d533e84903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちや | 作成日時：2019年3月23日 21時
