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「あ！！ショッピくんやん！」
今日の書類仕事も終わり、久しぶりにバイクの点検でもするか、と城内を歩いていたら、前からデカイ声で俺を呼ぶクソ先輩が走ってくるのが見えた。
「何すか先輩、俺先輩みたいに暇じゃないんで」
面倒臭そうだから、そう言ってこの場から離れようとしたら、そんな俺の声を遮るように先輩はこれまたデカイ声で話し始めた。
「いやショッピくん暇やろ？俺さまだ仕事残ってんねん。んでその仕事、大先生おらんと出来んから街におる大先生呼んできてくれへん？」
「はあ？そんくらい自分でやって下さいよ、てかインカム繋げばええんとちゃいます？」
「…そうしたいのは山々なんやけどなあ、多分今はインカム自分で切っとると思う」
「いや、何でそんなこと……」
分かるんです？と、聞こうとしたが、
俺はそこで口を閉じた。
俺はその理由を聞かず「まあええですよ、貸しイチで」と答えれば、コネシマさんは「助かる！！」と笑顔で去っていった。
はあ、と息を吐き、俺は重い足取りで歩き出した。
気になっていたことはあったのだ。
俺が此処へ勤めてから数年くらい経った。
幹部の人等にも良くして貰って、コネシマさんとかいう先輩ともそれなりに仲良くして貰ってるつもりだ。
今日のように大先生が街に行くことは頻繁にある。その目的としては大半、女関係だ。それには俺も納得は行く。若い頃は女を取っ替え引っ替えだったという噂も聞いたことがあるし、本人も女が好きと認めているから。
しかし、大先生に限らず、この午後の昼と夕方の間の時間帯、よく幹部の誰かしらは街へ行っている。
よくそれでトントンさんに怒られているのを見かける。街に興味のきの字も無さそうなゾムさんやグルッペンさんが。加え、説教しているトントンさんも自らが出向いて連れ戻すという始末。
だから暇潰し程度に、
その真相を知れたらラッキーかな。
バイクに跨り、ヘルメットを着用し、ブオン、と
大きいエンジン音を鳴らしながら、街へ向かった。
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まちや。(プロフ) - Yuik111400さん» うわあ！素敵なお言葉ありがとうございます！！そう思ってもらえてなにより嬉しいです！！ (2019年4月21日 11時) (
レス) id: e16223c2be (このIDを非表示/違反報告)
Yuik111400(プロフ) - あれぇ？視界がボヤけてる...この作品凄くよかったです。声を殺して泣きました。こんな素敵な作品に出会えてよかったです。ありがとうございます！ (2019年4月20日 0時) (レス) id: d5c9d61335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちや | 作成日時：2019年2月3日 6時
