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あれから隣国は勝てる見込みがないと悟ったのか白旗をあげ、兵を撤退させた。
それと同時刻に、ゾムさん達と応戦していた二つの国も兵を撤退させたという。
＿＿＿＿＿しかし、問題はそこではない。
あの後、Aさんを早急に医務室へと運び、現在形でしんぺい神さんが治療を試みているところだ。
他幹部も顔を真っ青にしながら、その様子を見ている。
特にシャオさんは近くにいただけあって、相当落ち込んでいた。神に願いを請うように、ずっと、寝る間も惜しんで。
そして数日後、幹部全員の収集がかかった。
それも医務室に。
この時点で、誰もが悪い予感を感じていただろう。
汚れがない真っ白なベッドに横たわり
綺麗な顔で、深く目が閉じられていた。
「…………もう、眼を覚ますことはない、らしい」
歯切れを悪くしながら、グルッペンさんは静かにそう言った。治療をしていたしんぺい神さんも悔しそうに俯いていた。
静寂のあと、沈黙を破ったのは大先生だった。
「…っちょ、ま、っえ？は？…ほ、ほんまに言うてるん？それ、冗談きついで、ほん、まにっ…」
「……………ああ」
「う、嘘やろ……いや、や、ぁ……」
大先生はその場で崩れ落ち、ゾムさんはしんぺい神さんの胸ぐらを掴んだ。
「死んでへんやろ！！なあ、Aは生きとるよなあ！！？？なあ！！！」
「………ゾム、ごめん」
「＿＿＿＿っくそ！」
ゾムさんは手を離し、Aさんの顔を見て頬を優しく撫でた。
すると徐ろにシャオさんが口を開く。
「ごめん、俺のせいやわ、俺が、Aの側居てへんかったから……すまん、すまん！」
「……誰のせいも無いやろ、謝んなやシャオロン」
トントンさんがシャオさんの頭をがしがしと乱雑に撫でると、シャオさんは瞳に涙を浮かべる。そんなトントンさんも悔しそうに歯を食いしばって、Aさんの安らかな寝顔を眺めていた。
エーミールさんは部屋から出て行き、ロボロさんは嗚咽をしながら涙を零していた。いつもうるさいコネシマさんでさえ「最悪や」と大先生と同じくその場にしゃがみ込んだ。オスマンさんはさらりとAさんの髪をとり、じっと彼女の寝顔を眺めていて、ひとらんさんも何も言えず立ち尽くしていた。
俺はそんな光景を、ただただ黙って見ていた。
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まちや。(プロフ) - Yuik111400さん» うわあ！素敵なお言葉ありがとうございます！！そう思ってもらえてなにより嬉しいです！！ (2019年4月21日 11時) (
レス) id: e16223c2be (このIDを非表示/違反報告)
Yuik111400(プロフ) - あれぇ？視界がボヤけてる...この作品凄くよかったです。声を殺して泣きました。こんな素敵な作品に出会えてよかったです。ありがとうございます！ (2019年4月20日 0時) (レス) id: d5c9d61335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちや | 作成日時：2019年2月3日 6時
