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「…さて、そろそろ帰るで、ショッピくん」
「なんか俺を待ってたみたいに言うてますけど、コーヒー飲み始めたのトントンさんですからね？」
「な、なんのことやろな〜…」
お二方が来てから、小一時間ほど経った。
俺そっちのけで3人で話していたので、俺は会話には混ざれず、煙草を吸っていた。
Aさんと話すときの二人は、
やはりとても嬉しそうだった。
普段、トントンさんは書類仕事、ロボロさんは城内城外の監視をしているので、とても忙しい。そんな二人が時間を割いてまで会いに来ているのだ。俺は会話に混ざらん方がええやろ。
ぷはぁ、と息を吐いて時間を過ごしていたら、トントンさんが区切りをつけ、会話を切り出した。
「次はいつ会えるんや？」
「またすぐ会えるよ」
「ほんまに？そう言って昔は半年以上会えなかったやん」
じとっーと二人がAさんを見る。
するとAさんはぽかんとした様子で、こう告げた。
「あれ？グルくんから何も聞いてない？」
「は？どーゆーことや？」
俺も何の話かと、パッとAさんを見る。
トントンさんは眉を顰め、ロボロさんは頭をこてんと傾けた。
「…あ、あれ？これ、もしかして言っちゃダメなやつだった？」
俺ら三人はジッとAさんを見つめた。
Aさんはしまった、と顔を強張らせて、「えーと…」なんて言葉を濁しながら、俺たちが飲んでいたコーヒーのカップを片し始めた。
「…うん、トンくん、ロボロくん、ショッピくん、またおいでね」
「うん、A、どーゆーことか説明しぃや？」
「ひえ〜トンくんの顔怖いよ〜」
トントンさんがAさんの肩に手を置いて、離さないと言わんばかりのにっこり笑顔を向ける。所謂、顔が笑ってないというやつだ。
しかしAさんは頑なに口を開こうとせず、「グルくんに怒られそうだから」と顔を背けた。
そして俺たち３人をぽいっといとも簡単に店から出した。それに呆気にとられている間に、Aさんはいつものふにゃっとした笑顔で「またね！」と一言言った。
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まちや。(プロフ) - Yuik111400さん» うわあ！素敵なお言葉ありがとうございます！！そう思ってもらえてなにより嬉しいです！！ (2019年4月21日 11時) (
レス) id: e16223c2be (このIDを非表示/違反報告)
Yuik111400(プロフ) - あれぇ？視界がボヤけてる...この作品凄くよかったです。声を殺して泣きました。こんな素敵な作品に出会えてよかったです。ありがとうございます！ (2019年4月20日 0時) (レス) id: d5c9d61335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちや | 作成日時：2019年2月3日 6時
