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「そんなおもろい話やないんすけど」
と、彼は虚空を見つめながら、話してくれた。
自分の過去と幹部に勤めた経緯、その他諸々。
父と母に孤児院に預けられ、そこから、だという。
小さい頃だから気づかなかったが、同じ孤児院であるということは、私達の後輩というわけだ。
「じゃあ私の後輩でもあるのか！」
「あー…そうなりますね」
幹部に入ったのは、ショッピくんの戦績がグルくんに評価されたから、だという。幹部に入ってからは、グルくんの意向でシマくんの後方支援を任され二人は仲良くなったとか。
すると、外で車のエンジン音が聞こえてきた。
「……ショッピくんのお迎えかな？」
「みたいっすね、うわあ、随分と早い…」
店がガチャリ、と開く音。
いらっしゃいませ、といつものように声を発せば、そこには案の定、大きい彼と小さい彼がいた。
「はえ〜、ショッピくんがここでサボりとは珍しいこともあるもんやなあ」
「A！久しぶりやなあ！」
「トンくんとロボロくん！」
二人が来たのを目視で確認したショッピくんは、「よりにもよって…」と溜息を吐いていた。
「トンくんは兎も角、ロボロくんが来るのは珍しいね」
「やって、A城居ったんやろ？なのに会いに来てくれなかったやん！待っとったのに〜」
「ロボロくんいつも忙しそうだからね、仕事の邪魔かと思って」
「Aやったら全っ然邪魔になんかならへんよ！！」
ふふ、ありがとう、とロボロくんの頭を撫でる。
すると彼は「こ、子供扱いすんなや〜…！」と、顔を真っ赤にして弱気にそう言った。
そんな可愛い彼を相手にしていたら、赤い彼は此方を見ながらムスッと顔を顰めた。
「ほんなら、A、俺にも会いに来てくんなかったんはどーゆうこっちゃ？」
「理由はロボロくんと一緒、トンくんに迷惑かけたくなかったの」
「優しすぎかよお前！！！…でも次からは俺にも会ってや？」
ええな？と私の頬を持って、私の目線と同じにさせる。「はーい」と私が元気よく返事をしたら、今度はトンくんが私の頭を撫でてきた。それに便乗してロボロくんも腕を伸ばして、私の頭を撫でた。
ショッピくんが微笑みながら此方を見ていたので、とても気恥ずかしかった。
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まちや。(プロフ) - Yuik111400さん» うわあ！素敵なお言葉ありがとうございます！！そう思ってもらえてなにより嬉しいです！！ (2019年4月21日 11時) (
レス) id: e16223c2be (このIDを非表示/違反報告)
Yuik111400(プロフ) - あれぇ？視界がボヤけてる...この作品凄くよかったです。声を殺して泣きました。こんな素敵な作品に出会えてよかったです。ありがとうございます！ (2019年4月20日 0時) (レス) id: d5c9d61335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちや | 作成日時：2019年2月3日 6時
