こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

林間 ページ45

晴side







暑さ厳しい夏のある日、私たち忍術学園御一行は裏々々…まぁとある山の林間合宿に来ています。

実技試験の一環で。







「またっ…また授業がとまっ…うぁぁあ！」







「土井先生落ち着いてくださいよそろそろ…私の授業も止まってるんですからお揃いですよ」







「そんなお揃い望んでません！！こうなったら、このまま授業を…ッ」







なんて強情な方だ。







「安倍先生は口よりも手を動かせぃ！！」







「ひぃ〜じゃあ登らせないでくださいよ学園長先生〜！！」







何故か私は生徒と一緒に崖を登らされています。

そんな教師は、木に登って生徒と同じくらいの高さに合わせて監視をしている。本当に心優しい先生なら私を巻き込まないはずだ。絶対。







「安倍先生は前回の大運動会で人外じみた行動を見せましたからね。あれは忍術でもなかったので、あなたも少しはここにいる限り基本を身につけてください。」







「そんな山田先生殺生な〜！」







「晴先生お先！いっけいけどんどーん！！」







「あ、七松くん！」







くっ…さすが忍たま。こんな崖登りは楽勝か。







「みんな頑張ってるなぁ。よし、私も。」







そうだなぁ…何かご褒美さえあれば、私も嬉しいな。そうか！上には着物が待っている！私を応援してくれている！








「妄想着物パワー全開！！！」







「あなたやっぱり人間じゃありませんよ」







崖を登り終えれば、優秀な上級生が。
すごいなぁ。もう慣れてるんだ。







「……学校？」







「晴先生ー」







「あ、綾部くん。お疲れ様。」







「先生こそよく登れましたね。それで、アレ何ですか？」







「さぁ……私も初めて見たよ」







関係者以外の立ち入りを禁止された建物。
やたら雰囲気のあるものだなとジッと見ていると、綾部くんに呼ばれる。







「…晴先生、こういうの苦手なんですか？」







「うーん、急にこられるとさすがに驚くけど、比較的マシな方かな」







「おやまぁ。意外です。

てっきりお化けや心霊は苦手かと思ってました。」







「私が一番苦手なのは不良だよ」

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