こういう問題じゃない【忍たま乱太郎】

手洗い ページ42

土井半助side







「どうしました？さっきからそわそわして」







アホ毛がそわそわしているの初めて見ましたよ私。アレも精神と繋がっているのか抜きたくなるほどに。







「いや〜さっきからずっとおトイレに行きたかったんですけどどこにもなくて…」







「次から次へと！！」







「か、かたじけない…」







「あっ…土井先生！ほらあそこ！手洗い場がありますよ！ほら早く行ってきなさい！」







「もう無理。一歩でも動いたら(社会的に)死んでしまう…」







「あーもうチビっ子よりも手のかかる人ですね！！」







「あっ…時限爆弾爆発10秒前……9……8…」







入口まで脇に抱え、そこから中へ放り込む。ぶつかって叫ぶ声が聞こえたが、この際どうでもようなってきた。







「土井先生、私も良いですか？」







「持ち物は置いていきなさい。汚れてはいけませんからね。」







はーい、と利吉くんもトイレへ入る。扉の前で山田先生と待つ。







「お騒がせしました！」







「間に合って何よりですね」







さてと、そろそろ晴ちゃんも合流させてあげないといけない。何か手がかりでもないか…。







「あれ、父上、私の荷物知りませんか？」







「どうした利吉。置いておいたのか？」







「汚れては嫌ですから、むこうに置いてあったんですけど…」







「あの、あれですか？」







「あっ…！！！」







目の前を通っていくのは、ゴミの詰んだ荷車を引く馬と主。詰んだものには利吉くんの物も。







「あ！ゴミ発見！走れ！！」







「ゴミ発見じゃありませんよ！！ちょ、止まって！！止まれ！！！」







「土井先生落ち着いてください！！？」







「…大丈夫ですよ。その…土井先生、ありがとうございます。その気持ちだけでも嬉しいです。」







「しかしアレは…！」







利吉くんが貯めたお小遣いで初め買った…







「まだ間に合う！！！







そこのおじちゃん待ってぇぇぇぇ〜！！！」







「「速っ」」







あろう事か、晴ちゃんがが走る馬を追いかけだした。

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